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ドワンゴ夏野剛が「安倍首相の仕事時間を批判するヤツは選挙権を返上しろ」! 民主主義否定の安倍応援団がニコニコトップでいいのか

安倍首相の官邸滞在時間の少なさを批判する人を「一般ピープル」呼ばわり、「選挙権を返上しろ」

 夏野氏や乙武氏はそもそも根本から間違っている。彼らは、安倍首相の官邸滞在時間の少なさを批判する声に対して「首相の仕事は時間じゃない」などと説教するのだが、それをいうなら、まず麻生太郎財務相に言え、という話だろう。

 今回の問題は、安倍首相が国会を開こうとしないことに批判が集まるなか、麻生財務相が1月26日から6月20日の147日間、安倍首相に「公務なし」の休日がなかったことを持ち出し、「あなたも147日間休まず働いてみたことありますか?」「140日休まないで働いたことないだろう? 140日働いたこともない人が、働いた人のこと言ったって、わかんないわけですよ」などと記者に発言したことからはじまっているのだ。

 アベノマスク、補償や給付の混乱と遅れ、緊急事態宣言の基準をめぐる迷走、コロナ対策の「質」もボロボロだったのに、ここにきて麻生副総理が働いた日数という「量」を持ち出してきたから、その「量」について、本サイトをはじめ、多くの人が「時間」を持ち出して「これで働きすぎと言えるのか」とツッコんだのだ。

 ところが、夏野氏は麻生氏ら安倍首相側近が「日数」を持ち出したことについては一切批判せず、官邸滞在時間の少なさを指摘した人たちだけを批判したのだ。さらに、自分は「質」については触れず、「首相は24時間365日仕事をしている」と強調する始末だった。

 しかし、もっと酷いのはその言い草だ。「首相が仕事をしているかどうかを“一般ピープル”の目線で見るのは大間違い」って、国民が総理大臣の仕事ぶりについて語り、批判することの、何が大間違いというのか。

 言わずもがな、この国は国民こそが主権者であり、総理大臣は国民全体の奉仕者、つまり公僕なのだ。その総理大臣が行政をしっかり運営しているか、政策決定に民意を反映させているか、暴走していないか、監視をするのは当然だろう。夏野氏はこんな民主主義の基本すらわかっていないらしい。

 さらに、「批判をしている奴は選挙権を返上しろ」にいたっては、民主主義の完全否定としか言いようがない。これまた当然だが、政治に詳しくない人も、無関心な人も含め、すべての国民が等しく選挙権を有するというのは民主主義の最低限のルールだ。それを総理大臣の官邸滞在時間の少なさを問題にしただけで「選挙権を返上しろ」などという暴言を吐くのは、やはり根底に民主主義否定、独善的なエリート主義があるとしか思えない。

 夏野氏は今回の発言のなかで、安倍首相を批判する人たちに対して「一般ピープル」という小馬鹿にしたような言葉を使っていたが、久しぶりに聞いたこの言葉にも、夏野氏の思想が現れている。ようするに夏野氏は、安倍首相や自分のような“特権階級のエリート”“選ばれし人間”だけで政治をやればいい、“一般ピープル”=愚民は黙っておけ、とでも思っているのだろう。

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