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田崎史郎が“黒川検事長と賭けマージャン”を正当化! コロナでもマージャンに誘われたら「行く」と即答

黒川検事長“賭けマージャン”の責任を稲田検事総長に押し付け、安倍政権の責任をなかったことにする田崎史郎

 番組では最後に黒川氏の進退を話題にしたのだが、そこで田崎氏は「総理大臣というか、政府の任命責任は大きいですよ」とコメント。だが、つづけて語ったのは、こんな話だったのだ。

「でも、ただ、もうひとつ大事なことは、この無理な人事をやったのは誰なのかってことで、かつ、黒川さんを指揮監督する立場にあるのは最高検なんですよ。最高検の検事総長の稲田伸夫さんがいて、その方が割合、ずっとやってこられてきているわけです。その人がなかなか辞めないもんで、無理な定年延長をせざるを得なくなったっていうのが実態だと言う人もいるんです。だから僕は今回の後始末どうするのかってことも含めて、やっぱ最高検の検事総長がどうするかってことが厳しく問われなければいけないと思います」

 安倍首相が黒川氏を定年延長せざるを得なくしたのは、なかなか辞めない稲田検事総長のせい……って、そんなアホな話があるか。検事総長の任期は慣例では約2年で、稲田検事総長がそのタイミングを迎えるのは今夏だ。それを政権の意向で退任しろと迫ることこそ検察への人事介入ではないか。

 さらに、田崎氏は“稲田検事総長が黒川氏の賭けマージャンの責任を取るべき”などと言うが、定年延長を決めたのは内閣であり、責任を取るべきなのは森雅子法相と安倍首相だ。

 しかも、田崎氏が振りかざした、この“稲田検事総長責任論”は、完全に田崎氏が安倍官邸と結託している証拠でもある。安倍官邸が稲田検事総長責任論を煽ることで稲田氏に揺さぶりをかけ、公選法違反事件での河井克行・前法相の国会会期中の逮捕を見送らせようとしているからだ。

 ようするに、田崎氏は権力者と深い仲になることを「ようは書くか書かないか」「世の中に知らせることが大事」などと語ったが、実際に田崎氏がやっていることは、官邸から吹き込まれた「安倍首相にとって都合のいい情報」をそのままお茶の間に流し、世論形成を図ろうという“安倍首相のアシスト係”“安倍官邸の広報官”でしかないのだ。

 黒川賭けマージャン問題で浮き彫りになったメディアと権力者の癒着だが、田崎氏も同じ穴のムジナ。いや、新聞以上に市民への影響力が強いテレビに出て、一方的に安倍官邸の言い分を垂れ流しているという点では、その罪はもっと重いのだ。

最終更新:2020.05.22 06:03

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