安倍首相は「何が改ざんのきっかけなのか」の問いにニヤニヤ、麻生大臣と談笑
実際、安倍首相は「自分には何の責任もない」と主張するために、ずっと赤木さん夫妻の思いを踏みにじりつづけている。
たとえば、23日の参院予算委員会では「安倍首相が笑って答弁していた」ことが、ネット上でも大きな話題になっている。
これは、野党統一会派の芳賀道也参院議員が「総理の発言が改ざんを招いたのではないというなら、何が改ざんのきっかけなのか」と問うた際のことだった。安倍首相は答弁席に立つと、ニヤニヤと笑いながら、こう言い放ったのだ。
「これもうですね(笑)、先程来、何回もお答えをさせていただいていることでございまして。まあ、同じ質問でありますから、同じような答えになるのは、これはお許しをいただきたい」
赤木さんの妻が〈安倍首相は、2017年2月17日の国会の発言で改ざんが始まる原因をつくりました〉とコメントを発表し、それが目の前で読み上げられたあとだというのに、安倍首相は笑いを含ませながら「何回も同じことを訊くなよ」と言わんばかりに主張したのだ。
だが、じつはこのあとの態度も酷かった。赤木さん夫妻を冒涜するような姿勢に対し、当然ながら委員会室はざわついたのだが、安倍首相はすかさず「あまりにもですね、あまりにも場外からのヤジが多すぎますよ。そういうヤジがないとダメなんですか?」と野党議員を批判。半笑いで答弁する姿勢にヤジが飛ぶのは当たり前だが、まるで自分が被害者かのように振る舞いはじめたのである。
挙げ句、「同じ質問でございますから同じ答弁にならざるを得ない」と繰り返し、「総理答弁が決裁文書改ざんのターニングポイントになったというのはですね、これは職員の手記にないわけでございます。いま、首を振っておられたけど、これ、読まれたんですか? 手記にはございませんよ」などと答弁して、赤木さんの妻のコメントを完全無視。さらに、この日の参院予算委員会では、大臣席で隣に座る麻生財務相と笑いを浮かべて談笑する姿も確認されている。
再調査を拒否するだけではなく、ニヤニヤと笑いながら自分のコメントをもないもののように無視される……。赤木さんの妻が怒りに震えるのは、至極当然の話だ。