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百田尚樹がダレノガレ明美に「幼稚園児みたいなこというな」とモラハラ親父的攻撃! でもダレノガレは怯まず逆襲「指がもげるよ」

ネトウヨのグレタさんやダレノガレ攻撃の裏にあるミソジニーと浅薄な右派思想

 イノシシを巡って降って湧いたダレノガレと百田氏のバトルだが、それにしても、「イノシシを殺さないでほしい」という素朴な意見を発した女性芸能人のもとへ、脂っこいオッサンがいきなりすっ飛んできて、上から目線で「幼稚園児みたいなことを言うな」と説教って……なんというか 、路上で若い女性を意味なく怒鳴りつける“ハラスメントオヤジ” を思わせる。

 そもそも、ダレノガレは動物好きで、実際に里親を探している猫の環境作りなどを行う動物愛護のプロジェクトにも参加している。今回、“炎上”しているツイートも、そうした動物愛護と環境保護の観点から率直に感想を述べただけだ。それを、寄ってたかって「お前がイノシシを飼え」とか「幼稚園児レベルのバカ」と罵り、血祭りにあげようとするのは、どう考えてもやり過ぎだろう。

 しかも、百田センセイのツイートからもわかるように、ダレノガレをバッシングする内容の多くは、本気でイノシシ問題について考えているようには見えない。少なくとも、イノシシが人里に降りてこないため、人間が努力して環境を変えようというような提案は皆無で、単に「人間に迷惑をかけるイノシシは殺して当たり前」という話ばかりだ。そう考えると、百田センセイやネトウヨ界隈がダレノガレのツイートに反応したのは、イノシシ問題それ自体ではなく、別の意識に支えられているのではないか。

 ひとつ考えられるのは、ネトウヨ界隈が「社会や政治に意見する若い女性」を極端に嫌っているということだ。最近も、地球温暖化をめぐる二酸化炭素排出の削減などを訴えているスウェーデンの16歳、グレタ・トゥーンベリさんに対し、ネトウヨ界隈が一斉に攻撃に出ていることは周知の通り。連中は「左翼の大人に操られている」「なら中国に言え」「感情的」「病気を治せ」などと言ってグレタさんを批判しており、実際、百田氏もグレタさんについて〈親が中国から金を貰ってる可能性すら疑うね〉(9月30日)などとツイートしていた。

 どうやら、ネトウヨの頭の中には動物愛護や環境への取り組みは「パヨク」みたいなイメージがあるらしく、さらに発言しているのが若い女性であればなおさら、それだけで攻撃対象にすべきとなる、ということだろう。動物愛護や環境問題を訴える女性に対して、嫌がらせ的な当てこすりを繰り返す姿は、少なくとも、自然を保護して国土の保全を求める本来的な「保守」とはかけ離れている。いずれにしても普段、「愛国」を掲げるネトウヨ界隈は、結局、“ナンチャッテ保守”とすら言えない連中であり、醜悪な“ミソジニー集団”であることがよくわかるというものだ。

最終更新:2019.12.14 06:49

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