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安倍自民党が台風被害対拡大の状況で予算委員会を強行! 二階幹事長の「まずまずに収まった」発言にシラを切る安倍首相

二階幹事長の「まずまずには収まった」発言を追及された安倍首相は

 その上、この無責任な態度に「何か一言あってしかるべきでは」とさらなる追及を受けると、安倍首相はダラダラとこんな話をはじめた。

「現在、政府としてはですね、政府としては、ひとりでも多くの命を救うために、夜を徹して、全力の対応をしているところでございます。私も、夜を徹して、昼夜を分かたず、作業をつづけるよう指示をしているわけでございまして、私たち政府としては、それに全力をあげているところでございます。そのなかでの、二階幹事長の発言について、ただいま杉尾委員が引用されたところでございますが、私自身はそれを確かめてもいないわけでございますし、それよりもですね、いま、私たちはとにかくですね、一日も早く不安のない生活を取り戻すことができるように、全力を尽くす。これが私たちの使命であろうと、こう思っているところでございます」
「まさにですね、えー、われわれ、この幹事長の発言については詳細について承知をしておりませんからコメントはできませんが、私たちはですね、とにかく“この程度であればよかった”ということはまったくないわけでございまして、いずれにせよですね、全力をあげて、いま、この瞬間もですね、対応しているわけでございますし、昨日、みなさまから質問通告をいただいたなかにおいてもですね、災害の責任者はですね、それに対応すると同時に、この災害にも全力で当たっているということでございます」

 幹事長の被災者蔑ろ発言について訊かれているのに、「確かめてもない」と言い張り、「それよりも」と話をそらす。しかも、「全力をあげている」「全力を尽くすのが私たちの使命」と言いながら、その中身は「夜を徹して、昼夜を分かたず、作業をつづけるよう指示」しているだけ。さらには、国会で答弁することさえも「災害対応」のひとつにあげて「全力でやっている」と言い張ったのである。

 まったく詭弁にも程があるだろう。つまり、安倍首相が言う「全力を尽くす」というのはこの程度のことでしかないのだ。実際、きょうの質疑の答弁によって、問題になっていた東京都台東区の避難所からのホームレス締め出し問題について、安倍首相も武田良太防災担当相も報道を見ただけで確認作業をいまだおこなっていないことが判明。情報集約をおこなう内閣府防災担当の人員が足りていないのではないかという野党の指摘によって、今回の台風19号で内閣府防災に増員されたのはたったの4人であることもわかった。

 ともかく、きょう参院予算委を強行したことによって、安倍首相の「全力を尽くす」という言葉がいかに空っぽなものであるかがはっきりした。救助を待つ人びとの存在を無視してラグビーの日本代表勝利に大はしゃぎする、あの姿こそが、やはりこの男の本性なのである。

最終更新:2019.10.15 11:34

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