報復バッシングで吉本芸人たちが黙らされた今、さんまだけが上層部批判を
お笑い芸人としては“いい加減キャラ”を演じているさんまだが、実は権力に屈しない反骨精神の持ち主であることは、若い頃からの様々エピソードから有名だ。しかも、今回は加えて、戦争協力、弱者切り捨ての政権に自分の所属会社がべったりになっていることが我慢ならなかったのではないか。
そう考えると、さんまの存在は貴重だ。吉本問題は、あれだけひどいコンプライアンス違反や芸人へのパワハラが明らかになったにも関わらず、上層部は何の責任も取らないまま、なかったことにされようとしている。それどころか、上層部に違和感を表明した加藤浩次、友近、近藤春菜へのバッシング報道が展開されたことで、芸人たちは完全に黙らされてしまった。
そんな中で、さんまはむしろ、以前より上層部への批判を強めているのだ。
おそらくこれからも吉本上層部に抗することができるのは、吉本上層部と距離を置きながらも、文句が言えない人気を誇っているさんましかいないだろう。芸風と違うと言われることを承知で、さんまには、さらに踏み込んだ発言を期待したい。
(伊勢崎馨)
最終更新:2019.08.30 06:54