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NGT事件の秋元康批判にホリエモンがイチャモン! 一方、NHK新潟は“秋元の指揮監督”がガバナンスの問題点と本質を指摘

NGT事件の秋元康批判にホリエモンがイチャモン! 一方、NHK新潟は秋元の指揮監督がガバナンスの問題点と本質を指摘の画像1
卒業を発表した山口真帆(公式Twitterより)


 NGT48暴行事件は被害者の山口真帆が卒業するという、最悪のかたちになった。暴行事件を告発した被害者が厄介払いのようにグループを追われるというのはどう考えてもおかしい。

 当然、世論は猛反発。ワイドショーでもさすがにAKSおよびNGT48運営への批判が大きく報道されている。また、ネットで改めて指摘されているのが、AKB48グループの総合プロデューサーである秋元康氏の責任だ。秋元氏は、NGT48についても深く関与しているのに、今回の事件については一切コメントを出していない。そうした姿勢に対して「無責任」「謝罪すべき」という声がくすぶってきたが、それがここにきて再燃しているのだ。

 ところが、そんななか、ホリエモンこと堀江貴文氏が秋元批判を攻撃するこんなツイートを投稿した。

〈そもそも組織のトップは秋元さんじゃねーだろ笑。ちゃんとみろ。世間一般がそう思ってるだけだろ笑。それにおれは事実関係知らんし。興味ないから調べる気も起きないそれお前らの吊るし上げ願望だろ。要は功なり名を遂げた有名人を事実関係がどーなのかとかに関わらず人民裁判に掛けて無理やり貶めてニヤニヤしたいだけじゃん笑笑〉
〈吊るし上げられたほうは堪らんぜ。だけどお前らは週刊文春みたいなクソ週刊誌が発明した『有名税』なる空虚な概念を利用して『仕方ない』とか言うんだろ〉
〈だからお前単に秋元さんが困ってる顔して出てきたりするのを面白がって溜飲下げて、つまらないお前の人生に少しでも潤い与えたいんだろ。可哀想なやつだな〉

 影響力の高い人間や企業が「社会的責任」を負うのは当たり前なのに、金持ちや権力者への物言いをすべてルサンチマンとみなし、強者の権益を守るために批判を封じ込める。相変わらず公共性のかけらもない新自由主義丸出しの妄言だが、しかし、堀江氏ほどの暴論ではなくても、「AKSと秋元康は関係ない。だから謝罪する必要はない」といった意見を言う人は多い。

 だが、こうした意見は完全に間違っている。たしかに、秋元氏は現在AKSの役員でなく株も保有していない\。だが、それは自分に責任が及ばないよう名前を出していないだけで、秋元氏がAKBビジネスから巨額の利益を得て、AKBグループ最大の権力者、事実上の最高責任者として君臨している状況は今もまったく変わっていないのだ。

 実は、意外なメディアがそのことを指摘していた。NHK新潟放送局が4月9日にNGT問題を特集し、そのなかで、「組織のなかでの役割と責任の所在が明確になっていないというのが、AKSという組織の特徴」として、秋元康氏の問題に踏み込んだのだ。

 まず、アナウンサーが「NGT48だけでなくAKB48グループ全体の総合プロデューサーとしてみなさんが広く認知しているのが、秋元康さんですよね。でも秋元さんは今回のこの問題についてあまり公での発言が聞こえてきてませんよね、なぜなんでしょうか」と口火を切る。すると、解説役の記者がこう答えた。
 
「そうですね。記者会見で松村取締役は、NGTの運営はAKSが全権を握っているとしていて、秋元さんは音楽の提供や企画などクリエイティブな部分を担当していて、組織の運営にはタッチしていないと説明しています。しかし、松村取締役は、秋元氏が今回の問題についてたいへん憂慮しているとしたうえで、秋元氏からメンバーのケアをすることを考えなさいと叱責されたことを明らかにしているんです。
 ただですね、組織運営の権限がないとされる秋元氏が経営者を叱責するという事態は会社のガバナンスから見ても、こちらも問題があるんじゃないかと思います」

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