森喜朗との不仲説も、安倍首相が貴乃花出馬を後押しとの説
もちろん、オカルトだろうとトンデモだろうと、日本には信教、思想の自由があり、貴乃花個人が何かを信じているのをあげつらうつもりはない。しかし、もし貴乃花が政治家になるとしたら、それは大問題だ。
貴乃花は極右カルト趣味に、周囲を巻き込んできた。親方と弟子、協会役員と力士という圧倒的支配関係をバックに、強要してきた。
親方時代には自分の部屋の弟子たちをこの龍神総宮社の豆まきに引き連れていたし、北の湖理事長のもと、理事として権勢を誇っていた数年前には、横綱の白鵬や大関の琴欧洲、把瑠都らにも龍神総宮社の豆まきに参加させたこともある。国会議員となって、相撲界だけでなく、スポーツ界全体や、教育行政全体に、このトンデモオカルト思想を持ち込まれたら、たまったものではない。
本サイトでも以前報じたように、森喜朗元首相との犬猿の仲がネックとなっているとの報道が相次いでいるが、最終的には安倍首相が出馬させるだろうというのが大方の見方。出馬宣言には安倍首相も同席して大々的アピールするのではというシナリオもささやかれている。
だいたい、貴乃花の極右カルト趣味をあげればあげるほど、現在の安倍自民党と極めて親和性が高いことがよくわかる。とくに安倍首相は、杉田水脈とか青山繁晴とか、トンデモ極右は大好き。多少の軋轢など意に介さず、むしろ重用すらしてきた。
しかもワイドショーは、連日のように貴乃花の一挙手一投足を報じ大々的にPRしているが、こうした貴乃花の危険な思想に触れることはまったくない。それどころか、最近は、一連の相撲協会での騒動で露呈したコミュニケーション能力やマネージメント能力のなさを払拭するような役回りすら演じている。
こんなトンデモ人間が史上最高の得票数で国会議員になってしまうのだろうか。
(太田憲二)
最終更新:2019.03.10 09:34