小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

menu

安倍自民党から出馬説の貴乃花が危険な極右オカルト発言! 特攻隊賛美、「相撲の語源はヘブライ語」の日ユ同祖発言も

「国体」「国益」「軍神」…貴乃花の極右趣味の危うさと大勘違い

 貴乃花がこの「陛下の額」「角道の精華」について話すのもはじめてのことではない。日馬富士による貴ノ岩への暴行問題が紛糾していた時期、貴乃花は支援者の一人である“炎の行者”こと池口恵観氏に対して、こんなメールを送ったと報じられたこともあるからだ。

〈国家安泰を目指す角界でなくてはならず“角道の精華”陛下のお言葉をこの胸に国体を担う団体として組織の役割を明確にして参ります〉
〈角道の精華とは、入門してから半年間相撲教習所で学びますが力士学徒の教室の上に掲げられております陛下からの賜りしの訓です、力と美しさそれに素手と素足と己と闘う術を錬磨し国士として力人として陛下の御守護をいたすこと力士そこに天命ありと心得ております〉
〈角道、報道、日本を取り戻すことのみ私の大義であり大道であります〉
(「週刊朝日」2017年12月22日号/朝日新聞出版)

「軍神」「国益」そして「国体」という言葉、教育勅語にも出てくる「精華」という言葉からは、貴乃花がいかに極右思想にはまっているかがよくわかる。

「国体」という言葉をめぐっては、貴乃花は2017年の九州場所の千秋楽パーティでも「日本国体を担う相撲道の精神」などとあいさつしたことが報じられている。

 このとき政治学者の中島岳志は、貴乃花の思想の危うさについて危惧するツイートをしている。

〈貴乃花親方にとって、貴ノ岩は「日本国体」に従順なアジア人という位置づけなのだろうか? 逆に白鵬などを「日本国体」に馴化しない存在とみなし、「相撲道の精神」からの逸脱と見なしているのだろうか? だとしたら、最悪の形のアジア主義のリバイバルだ。〉
〈貴乃花親方の一連の行動に、どうしても1930年代の青年将校のような「危うい純心」を感じてしまう。「国体」に依拠した大相撲協会の「改造」が行動の目的なのだとしたら、危うい。〉

 しかも、「国体」「国益」「軍神」とそれっぽい言葉を並べているが、貴乃花がきちんと理解しているかというと甚だ疑問だ。たとえば「Number」や池口氏へのメールで、繰り返し語っている「角道の精華」。貴乃花は「角道の精華」を天皇によるものとしているが、実はこれはとんでもない間違い。「角道の精華」は天皇ではなく、大井光陽という漢詩人の作品である。

 また、先に引用した文章を読めばわかる通り、〈国士として力人として陛下の御守護をいたすこと力士そこに天命あり〉などということは、どこにも書かれていない。あまりに強すぎる思い込みでオリジナルな解釈をつくりだしてしまうのが貴乃花なのである。貴乃花に詳しい相撲ジャーナリストもこう語っていた。

「貴乃花の極右発言は、政治的というより宗教的なもの。例の新興宗教の影響もあるし、相撲が神事で、自分が神の遣いだと本気で考えているようなところがありますから、そこからきてるんでしょう。活字なんて読む人じゃないので、政治的には、右とか左とかよくわかってないと思いますよ。もっというと、『軍神』とか『国体』とかいう言葉もよくわからないで使っている可能性が高い」

関連記事

編集部おすすめ

話題の記事

人気記事ランキング

カテゴリ別に読む読みで探す

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。

プッシュ通知を受け取る 通知を有効にする 通知を停止する