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ローラ、ウーマン村本、りゅうちぇる…社会問題にコミットし考えを深化させた芸能人たち!「芸能人よく言った大賞」(後編)

 いかがだったろうか。「芸能人よく言った大賞」。このランキングに名前を連ねた芸能人や文化人たちがいかに真摯に社会問題に向き合い、知識を吸収し、考えを深化させているかがわかってもらえたと思う。

 ただ、付け加えておかなければいけないのは、だからといって、「深い考えをもつ芸能人」だけが発言していいというわけではないということだ。社会問題にコミットする芸能人の多くは、「戦争はよくない」「困った人を助けたい」「虐げられる人の声を届けたい」といった素朴な思いから出発している。それに対して、ネトウヨや安倍応援団だけでなくリベラル派も、勉強不足を指摘したり「わかっていない」とか「甘い」と批判するケースがある。

 もちろん相互批判は重要だが、社会問題にはさまざまなアプローチがある。辺野古の問題ひとつとっても、沖縄の負担軽減からアプローチする人、対米従属に異を唱える立場からの批判、沖縄の人たちの思いを代弁するアプローチ、環境問題からのアプローチなど、さまざまだ。どのアプローチが正しいかといった主張が交わされることもあるが、それぞれの持てる知識レベルで、いろんな角度から、できるだけ多くの声をあげることが重要だろう。

 そのなかには、知識はないけれど、素朴な良心から出てきた疑問や発言、行動があっていい。専門的な知識はなくても、肌感覚で本質を見抜いている人たちの思いは、市民に広く届く。たいして勉強もしていないのに自分が頭がいいということを誇示したいために「現実を知れば、簡単には言えない」などと言っている連中より、はるかに現実を変える力がある。だから、差別や戦争、人権抑圧に反対を叫んでいる芸能人のことは、知識がなくても多少の間違いがあっても、頭ごなしに否定しないで、きちんと応援していきたいと本サイトは考えている。

 政治や社会の問題にコミットし、権力の横暴に「NO」の声をあげる芸能人が一人でも多く登場することを願っている。

最終更新:2019.01.05 09:57

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