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蒼井そらが妊娠発表で「AV女優の子どもはかわいそう」の中傷に反論! AV女優たちについて回る理不尽な差別

蒼井そらが妊娠発表で「AV女優の子どもはかわいそう」の中傷に反論! AV女優たちについて回る理不尽な差別の画像1
蒼井そらOffiicial Blog『今日のSOSOLA模様』から


 12月11日に元AV女優で現在はタレントとして活動している蒼井そらが妊娠5カ月であることをオフィシャルブログで公表した。

 しかし、新たな命を報告するブログは〈AV女優が子供を作るなんて子どもがかわいそう。結婚発表をした時、そんな言葉を目にしました〉という不穏な言葉で始まっていた。

〈AV女優が子供を作るなんて子どもがかわいそう。
結婚発表をした時、そんな言葉を目にしました。
いや、発表する前から、そんな言葉を目にすることは多々あったかな。
確かに、普通に、常識的に、一般的に考えるとそうなのかもなと
そう言われるのは、まぁ分からない事ではないと私は思うのですが
そこで、考えたんですよ。
子どもの不幸のこと。
AV女優の親だと不幸なのか。
それと
AV女優の親じゃなければ幸せなのか。〉

 親の職業という子どもに選べないファクターによって、子どもの幸・不幸が決まるような社会がおかしいのであって、言うまでもないがどんな職業の人間も子どもをもつ自由がある。親の職業を理由に子どもがいじめられたり理不尽な扱いを受けることがあれば、悪いのは断じて親ではなく、いじめている側だ。そんな自明のことは、蒼井だって百も承知だろう。それでも蒼井がこんなことを書かずにいられないのは、それだけAV女優が子どもをもつことに対する攻撃や風当たりが強いからだ。

 本サイトでも以前取り上げたことがあるが(蒼井そらが結婚報告ブログで明かしたAV女優の経歴への「後ろめたさ」…紗倉まなもコラムでセカンドキャリアへの不安)、蒼井そらがAV女優に対する偏見や差別について言葉にしたのはこれが初めてではない。

 彼女は今年の1月2日にオフィシャルブログのなかでDJ NONと結婚したことを報告している。その結婚報告のブログのなかで、蒼井はDJ NONのことをこのように紹介していた。

〈彼はイケメンでもないし、お金も持っていないけど
アダルトをやっていたという事実や、
その他全てのことに対する私の不安を一気になくしてくれる人でした。
アダルトをやっていたことに後悔はないですが
世間の目に対する、後ろめたさがないわけでもない。
家族になるということは、そういう過去やこれからの未来で、
全ての受け入れが必要だと思っています。
だから、私を貰ってくれるなんて本当すげー奴だなって思います〉

 現在の日本は、結婚や出産という個人の人生に〈AV女優が子供を作るなんて子どもがかわいそう〉などという言葉をぶつける社会なのだということに絶望を感じるが、AV女優に対する差別的な眼差しを訴える人は現役のAV女優のなかにもいる。

 AV女優のみならず作家としても活動している紗倉まな氏は「週刊プレイボーイ」(集英社)2018年2月12日号に掲載された落合陽一氏との対談のなかで、こんな体験を語っている。

「一番イラッとすることは、何を言っても『肉便器』って言われることですね」
「以前言われたのは、『おまえいろいろ物事を多く語って、まるで文化人気取りだな』みたいな。『肉便器は黙って脱いでろ』って言われたことがあって」

 紗倉はこれまでに、AV女優を主人公にした『最低。』(KADOKAWA)、家族関係を題材にした『凹凸』(KADOKAWA)と、2作の小説を出版。文学関係者からも非常に評価が高く、『最低。』のほうは昨年11月に映画化もされている。エッセイで、家族問題や社会問題について語ることも少なくなく、昨年からはAbemaTVのニュース番組『AbemaPrime』でアンカーも務めている。

 先にあげた「まるで文化人気取りだな」「肉便器は黙って脱いでろ」なる暴言は、彼女のそういった活動を指してのものだと思われるが、あまりにひどすぎる最低な女性蔑視発言だ。

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