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TDLがパワハラ訴訟起こした女性キャストに「情報管理」口実の口止め要求! ディズニーの秘密主義がいじめを生む

ディズニーの秘密主義がパワハラ・いじめ・使い捨て労働の隠れ蓑に

オリエンタルランドのいじめ、パワハラ体質について2人も次のように語っていた。

「閉鎖された空間で外部には関わらない、相談ができない職場環境ではいじめ、パワハラがなくならない」「社内の別の上司に相談しても、『昔からそういう場所だから』と」(Bさん)
「相談をする先の上司がパワハラにかかわっていると私は感じていたので相談をしたことはありましたが、それで状況がよくなるとは感じられたことはなかった」(Aさん)

 オリエンタルランドは10月、2018年度上半期(4~9月)の東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの2パーク合計の入園者数が、計1551万8000人(前年同期比5%増)に達し、上半期としては過去最多を記録したと発表している。こうした業績を支えているのは、原告をはじめとする多くの非正規雇用者たちだ。

「(オリエンタルランドには)使い捨ての意識があるんじゃないかと正直、思います」とAさんは語った。

『9割がバイトでも最高のスタッフに育つディズニーの教え方』(福島文二郎/KADOKAWA中経出版)によれば、オリエンタルランドの正社員数は約2000人だが、対してバイトの人数は約1万8000人。しかも、バイトは1年間で半分の約9000人が退職するのだというが、〈1年に3回くらい3000人近くのアルバイトを採用しなくてはなりませんが、推定で5万人以上の応募者が集まります〉と、使い捨てを自慢げに語っている。

 また同書では、ディズニーの精神を叩き込まれたバイト女性が、母親から「ミッキーは何人いるの?」と問われた際、「何言ってるの。ミッキーは1人に決まってるじゃないの」と答えたというエピソードも、教育の賜物として披露されている。

“ディズニーの夢”というスローガンのもと、非正規雇用者たちを安く使い捨て、その労働実態の検証も許さない。過酷な労働の実態の解明・改善とともに、その隠れ蓑となっているディズニーの秘密主義への追及も求められる。

最終更新:2018.11.15 10:13

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