官僚たちも西村官房副長官に「最悪」「官邸が言うことをごり押し」とブーイング
地元の災害さえ無視した上にデマを喧伝し、安倍首相の犬に成り下がって権力を振りかざすとは嫌気がさすが、西村官房副長官のこうした横暴ぶりは今回だけではなく、官僚たちに対しても発揮しているらしい。
というのも、「週刊朝日」(朝日新聞出版)9月14日号に掲載されている「『官邸で一番の嫌われ者は…』4人の現役官僚が本音トーク」という官僚による座談会では、内閣府の50代官僚が、今井尚哉首相秘書官や杉田和博内閣官房副長官、和泉洋人首相補佐官のことを「パワハラと言われてもおかしくないレベルで他省庁の官僚を官邸に呼びつけ、上から目線で怒鳴るので評判はよくありません」と言及したあと、こう語っている。
「経産省出身で国会議員になった西村康稔官房副長官も最悪。とにかく官邸が言うことは『今すぐ何が何でもやれ』とごり押ししてくる。指示も細かく、偉そうなので嫌われています」
西村官房副長官をめぐっては、2013年に「ベトナム4P買春」が「週刊文春」(文藝春秋)で報じられたこともある。このとき、買春疑惑を追っていた記者に対し、西村官房副長官の私設秘書を名乗り、過去に恐喝未遂容疑で逮捕されたことのある人物が「記事を書けば恥をかくのはお前たちだ」と何度も〈恫喝めいた電話〉をかけてきたという。
官僚へのゴリ押しやメディアへの恫喝……。今回の市議らに対する露骨な圧力もさもありなんだが、西村官房副長官に国会議員としての資格などないということははっきりと言えるだろう。安倍首相には媚びへつらい、しかし下と見る者には権力を振りかざす取り巻き連中に支えられているのが、安倍政権であり、この恫喝体質こそが安倍政権の本質であることをあらためて肝に銘じておきたい。
(編集部)
最終更新:2018.09.12 10:19