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安倍首相の個人崇拝が止まらない! ネトウヨ・安倍応援団がタカ派・石破茂を「パヨク」攻撃する倒錯

血眼で石破茂を叩き、安倍首相を「宿命の子」と讃える「保守」論壇誌

 これが「保守」論壇誌となるとより露骨になる。事実、昨年の「WiLL」と「Hanada」では森友・加計問題から必死に安倍首相を守ろうとする論調が目立ったが、実は、それと同じくらい石破叩きに紙面を費やしていた。

「WiLL」は17年9月号で「『加計学園』問題 ウソを吠えたてたメディアの群れ」という総力特集を組んだのだが、そのなかに「怪しいのは安倍でなく石破!?」(屋山太郎、潮匡人)なる対談記事を掲載。「安倍首相のどこが悪い」なる身もフタもない特集を組んだ同年10月号では、「石破茂だけは総理にしてはいけない」(田母神俊雄)、「自衛隊は総スカン 石破さんはウソつきだ」(海上自衛隊元幹部の匿名対談)と二本も石破攻撃に精を出した。「Hanada」も同様で、「加計学園問題の“主犯”は石破茂」(小川榮太郎/9月号)、「石破茂まだまだあるこれだけの“罪状”」(山際澄夫/10月号)、「石破茂の経済政策は支離滅裂だ」(上念司/11月号)と畳み掛けていた。

 ちなみに「WiLL」と「Hanada」の両版元は、今年の夏にそろって安倍首相をヨイショする本を出版している。

 たとえば「月刊Hanada セレクション」として出された飛鳥新社の『安倍総理と日本を変える』では、巻頭を「稀代の宰相・安倍晋三」と題された安倍首相のカラーグラビアが飾り、16ページもの安倍首相の独占寄稿(書き下ろし)を掲載。続いて「安倍総理の世界史的使命」(櫻井よしこ)、「今再び新たなる『約束の日』を」(小川榮太郎)、「安倍に代わる宰相はいない」(長谷川洋幸、阿比留瑠比)、母・洋子氏のインタビュー「晋三は『宿命の子』です」(聞き手はNHKの岩田明子氏、「文藝春秋」からの再録)などヨイショ記事・対談が盛りだくさんだ。さらに21ページにもわたって安倍首相のツイートを「厳選」のうえ紹介しているのだが、これが贅沢にもフルカラー。ここは「アベ国」か何かなのか……とにかく正気の沙汰ではない。

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