3度目に「今井秘書官と話をしたことない」と言い切ったのは“嘘反応”と若狭氏
その森議員と佐川氏のやりとりを書き起こしてみよう。
森議員「官邸の今井秘書官と森友問題で話をしたことは、まったくありませんか?」
佐川氏「私は国会答弁中は、下の者と部下職員とやっておりますし、官邸との関係につきましては、官邸の秘書官が、私どものたぶん課長クラスと思いますが、課長クラスと調整をしていたということだと思っております。調整というのは、こういう答弁ができたので、こういう答弁をお届けするという、そういうことだと思っています」
森議員「いや答えてませんけども。今井秘書官と森友問題で話したことは、ないんですか?」
佐川氏「私の国会答弁に関して、私が今井秘書官と話をしたことはございません」
森議員「そんなことは聞いていません。答弁に関してとは聞いていません。森友問題について、官邸の今井秘書官と話をしたことはないんですね?」
佐川氏「この森友問題について、今井秘書官と話したことはございません」
──質問を2度もはぐらかし、3度目になってキレ気味に「森友問題を今井首相秘書官とは話したことはない」と言い切った佐川氏。
この反応について、若狭氏は「35年間、嘘の見抜き方の研究をしてきた」と自らの検事としての取調べキャリアを誇示したうえ、以下のように分析した。
「森裕子議員が訊いて、最初の質問に対して(佐川氏は)はぐらかすんですよね。はぐらかし方というのは、一般論を述べると。これ、嘘反応の典型なんですが、2回目に訊かれて少し小出しにすると。で、3回目で、曖昧なことは言えないから思い切って言ってしまうということなんですが、そういうことで嘘反応が表れていると思われる」
小池百合子とタッグを組んでいた若狭氏を全面的に信用することはできないが、佐川氏が嘘をついていたというのは、その通りだろう。