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「納税者一揆」発起人 醍醐聰・東京大学名誉教授インタビュー

公文書偽造の財務省に再び怒りのデモ! 麻生財務相の「デモ隊は普通じゃない」発言にも主催者が真っ向反論

納税者一揆発起人・醍醐名誉教授が麻生財務相のデマ発言に徹底反論

 朝日の「文書改ざん」スクープによって、森友問題は新たなステージへと向かうことになるだろう。問題を隠蔽するため組織ぐるみで公文書を改ざんしていたのならば、政権が吹き飛ぶレベルの決定的なスキャンダルだ。しかし、政府側はあくまで逃げ切りをはかろうとしている。麻生太郎財務相は昨日の国会で、大阪地検の捜査に影響を与える恐れがあるとの詭弁を弄し、「答弁を差し控えねばならない」と繰り返した。財務省は2日夜になって6日までに何らかの調査をすると表明したが、これまでの経緯を考えると素直に改ざんを認めるとは到底思えない。

 また、当時の理財局長である佐川国税庁長官は、文書改ざんの経緯を知りうる責任者に他ならないが、3日現在、当然のように報道各社とも佐川氏のコメントを取れていない。野党は佐川氏の国会招致を求める方針だが、官邸は退官まで“佐川隠し”を続けるつもりだろう。

 悪あがきとも言える安倍政権の対応は、完全に市民の声を無視しているというだけではない。たとえば麻生財務相は、佐川長官の罷免を求める抗議運動に対しデマ攻撃まで展開した。2月19日の衆院予算委で麻生財務相は野党議員の質問に対し、「納税者一揆」に関してこう述べた。

「御党(立憲民主党)の指導で、街宣車が財務省の前に当日やっておられたという事実は私ども知っております」
「なんとなくそういうもの(街宣車)が出ているというのは、少々普通じゃないなとは思いました」

 集まった市民を“組織化されたプロの政治集団”であるかのごとく言いふらし、抗議の矮小化を狙ったわけだ。しかし、当然ながら麻生財務相の答弁は事実ではない。本サイトは1日に、こうした麻生発言等について前述の醍醐名誉教授に話をきいている。醍醐氏は怒りを込めながらこう説明した。

「この発言について、2月21日に文書で、麻生大臣宛に謝罪と訂正を求める申し入れをしました。大きく言えば2つの問題があります。ひとつは『立憲民主党の指導・主導で』と言ったことですけど、麻生大臣は『御党(立憲)がそうでないと言うのなら訂正する』と国会で言いました。立憲民主党との関係はそれで一件落着なのかどうなのかは知りません。だけど、あの発言は私たちが何かの政党に指導されていたという話になってしまうわけでして、私たちに対して訂正なり謝罪なりがあってしかるべきじゃないですか。国会では政党に向けては訂正するけど、民間団体に向けては“そんなものほっとけ”みたいになってしまっている。現にネットでも(麻生発言が元で『立憲民主の指導を受けた団体』というようなデマが)出回っています。
 もう一つの問題は、『街宣車を持っているのは少々普通じゃない』と麻生大臣は言いましたね。これもまたネットでいろいろデマが飛び交っています。私が非常にけしからんと思うのは、まず『街宣車を持っている』という言葉を使ったこと。『街宣車』というと、右翼の街宣車をイメージさせる。なにか、頻繁に街中を走らせて、まさに街宣をしている、いわゆる職業的政治集団であるというような“印象操作”そのものでないか。デモ行進やアピール行動をやるときには宣伝カーが必要なわけですから、私たちはその限りにおいて、知人を通じて宣伝カーを有償で借り、使ったまでのこと。それを麻生大臣は『街宣車』なんて言い方で『持っているとは少々普通でない』と述べたわけですよ。印象操作以外の何ものでもありません」

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