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「納税者一揆」発起人 醍醐聰・東京大学名誉教授インタビュー

公文書偽造の財務省に再び怒りのデモ! 麻生財務相の「デモ隊は普通じゃない」発言にも主催者が真っ向反論

「メディアも情けない、なぜ佐川長官にマイクをつきつけないのか」

 醍醐氏が1日、財務省へ「納税者一揆」第二弾の通知のための電話をいれたところ、担当者から申入書について「こちらから回答するつもりはない」と告げられたという。

「申入書の回答期限は2月28日までだったのですが、財務省側から『ついでで恐縮ですが』ということで喋り出したんです。『私どもとしては回答はするつもりはないということです』と言われました。しかし、『街宣車を持っている』という麻生大臣の国会発言は、はっきり言って“事実の捏造”だと私たちは理解しています。そもそも麻生さんは『街宣車を持っている』ということをどこでどう確かめたんですか。だって、ああいう車を『自前で持っている』、だから『少々普通じゃない』という流れでつなげたわけでしょう。もちろん、確かめたところで自前ではないのですから捏造に他なりませんが。
 私たちの会の財政なんてたかが知れています。そんな団体が自前の宣伝カーを持つ必要もないし、持てるわけもない。私たちは国会で発言する機会がないわけですから、結局、言いっ放しにされちゃうわけですよね。訂正と謝罪を求めても放っておいて『答える必要はない』なんて、何を失礼なことを言ってるんだ、ということです。こんな傲慢な態度ないじゃないですか」

 麻生大臣のデマ発言はもちろん、その後の財務省の態度についても呆れざるをえない。醍醐氏は、マスコミから逃げ続ける佐川国税庁長官と、それをかばう政府側の態度についても強く苦言を呈した。

「結局、佐川さん自身が雲隠れしているということもあるとは思いますけども、これは明らかに、国税庁や財務省が組織ぐるみで“佐川隠し”をしているということではないんですか。本当にね、なにもやましいことがないんだったら、なぜ出てきて説明しないんですか? 説明しないからますます納税者は『やっぱりやましいところがあるからだろう』と感じる。ごく自然なことだと思いますよ。
 いま『働き方改革法案』と言われていますがね、『働き方』を一番見直さなければいけないのは佐川さんですよ。あの働き方ってなんなんですか。給料に見合う働き方をしているんですか、あの人? 長官室に引きこもったり、出張するにしてもどこに行くのかを公にしない。日頃どこでどういう仕事をしているのかがさっぱり見えない。それでいて、税金で給料をもらっているわけでしょ。このまま日数さえ消化して任期さえまっとうしたら、巨額の退職金をもらって、天下りするわけでしょ。ありえませんよ。国民からそういう目で見られてしまっている時点で、もう国税庁のトップとして失格です。国会に呼ばれる以前の段階で、ちゃんと報道関係に向かって説明するべきだって、なんで周囲も言えないんですかね。
 メディアも情けないですよ。国税庁にも記者クラブがありますよね。ところが佐川さんが就任会見をやらないと言ったらそのままになってる。しかし、正規の就任会見をやらなくても、毎日かどうかはわからないけど、佐川さんが国税庁の庁舎に出入りしていることは確かでしょう。ずっと長官室に閉じこもっているのかは知りませんけど、ぶら下がりでもいいからとにかくマイクをつきつけて本人に何かを話させるという、それくらいの気概がなんで記者クラブの記者にないのか不思議です。国税庁長官になったから引けてるんじゃないんですか。メディアとして情けないと思いますよ」

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