松本の発言は自分のメンツを守るためのアリバイにすぎない
そんな松本が芸能事務所タブーをエラソーに批判する資格があるのか。というか、そもそも、松本は本気で芸能事務所タブーを打破しようなんて考えちゃいないだろう。
実は前回、テレビが大手芸能プロのスキャンダルを扱わないということを批判した際も、松本が強調していたのは「ワイドショーに出演するコメンテーターのタレントが一番損する」ということだった。テレビ局のせいで自分が恥をかかされたことに怒っていただけなのだ。
今回も同じだ。おそらく、ネットで「テレビはなぜ上原多香子の不倫ネタを扱わないのか?」という声が高まっているのを目にし、自分も同じように批判されるのがイヤで、エクスキューズ的にこの問題を扱いたかっただけではないのか。
事実、松本は威勢良くフジテレビを批判していたが、上原不倫が扱えなかった本当の理由、ライジングとバーニングの圧力についてはひと言もふれていない。結局、松本は自分で率先して自主規制しておきながら、テレビのせいにして被害者のように語っているだけなのだ。
にもかかわらず、今回の放送をめぐって、ネットでは「さすが、松ちゃん」などと松本を称賛する声があふれている。
しかし、権力におもねり弱者をいじるこの芸人の本質はそんなかっこいいものじゃない。もしも松本が本気で芸能マスコミの理不尽を本気でただす気があるというなら、まず、オリラジの中田をゲストに呼んで、生討論するべきじゃないのか。それをせず、何を言ったところで、他人に厳しく自分に甘いダブルスタンダードの批判は免れない。
(本田コッペ)
最終更新:2017.12.07 04:56