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蓮舫会見で産経新聞がネトウヨのデマ「中国、台湾との三重国籍」疑惑をそのまま質問し大恥! ネットデマ拡散する産経のフェイク体質

「東アジアニュース速報+板」をもとに北朝鮮ミサイル発射を予告

 極めつきは、2ちゃんねるの書き込みをもとに、北朝鮮のミサイル発射のデマを予告した一件だ。今年5月14日、産経のネット版が「北朝鮮のラジオ放送の暗号を2ちゃんねらーが解読? 『14日午前5時56分、発射予定時刻かな』が的中」と題した記事を掲載。その匿名の書き込みに乗っかって“15日6時3分にもミサイル発射があるかも”と、北朝鮮危機を煽ったのだ。

 しかし、15日に北朝鮮が新たなミサイル発射を行なったという情報はなく、記事は完全なデマ、流言飛語の拡散以外の何物でもなかった。というか、それ以前に産経が「的中」と報じている14日の発射時間も時間がずれており、全然「的中」ではなかった。

 この産経がもとにしたネットの書き込みは2ちゃんねるの「東アジアニュース速報+板」のスレッドにあったもの。「東アジアニュース速報+板」といえば、韓国や北朝鮮、中国の話題をひたすら集めたうえで、ニュースとは名ばかりの偽情報と差別言辞が飛び交うネット右翼の温床であり、「デマだらけ」「便所の書き込み」と言われる2ちゃんねるのなかでも“肥溜め中の肥溜め”と呼ぶべきネトウヨ隔離用の板だ。そんなものをネタ元に、「ニュース」のように報じていたのだ。

 こうしてみると、蓮舫代表へのデマ質問は「たまたま記者が勉強不足」なのではなく、確信犯だったことがよくわかるだろう。ようするに、産経はネトウヨの流すデマをある程度、デマだとわかった上で、意図的に拡散している。それは、安倍政権を応援して、政権批判勢力を攻撃し、ネトウヨを購買者に取り込むために他ならない。

 しかし、繰り返しになるが、私たちが考えねばならないのは、こういうことを繰り返している新聞社が日本新聞協会に所属して、全国紙として大きな顔で政府機関を取材し、Yahoo!トピックスなどであたかも真っ当な報道機関のように扱われているということだ。しかも、産経は安倍首相や官邸に食い込み、いまや政権の機関紙的な役割も演じているのだ。信じられない話ではないか。

 いや、最後の部分だけは、信じられない話でなく、むしろ当然というべきかもしれない。そもそも安倍政権自体がネトウヨのデマや流言飛語を使って、野党や政権批判者、メディアに対して卑劣な攻撃を仕掛けてきた。実は、蓮舫代表の三重国籍デマについても、自民党じたいがこれを拡散している。

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