錯乱する田崎と官邸「前川は“万死に値する”と言ったのに死んでない」
田崎氏は、これ以外にも、予防線と論点ずらしを必死で行っていた。「文書出せば、流布された文書と微妙にちがうところがあるはずですよ。そしたら、誰がここで捏造したんだって話もハッキリしますんで」といった文科省捏造説、加計学園関係者が内閣官房に多数いることを指摘されると、「加計学園の理事長さんは、民進党、旧民主党とも関係が深いんですよ。その人が落選されてたときに客員教授にしてあげたりしてる」という“民主ガー”……。
なんとも見苦しいことこのうえなかったが、前述したように、この田崎氏の主張は明らかに官邸のシナリオを先取りしたものだ。おそらく官邸は再調査の結果発表に向けて、「文書は文科省が勝手に捏造したもの」「文科省は規制緩和の抵抗勢力」「総理の意向は規制緩和のこと」などと田崎と同じことを言うつもりなのだろう。
しかし、発足以来4年半、ウソと強弁で国民をだまし黒を白にし続けてきた安倍政権だが、さすがに今回は、そのやり口は通用していない。嘘と詭弁、話のすりかえはほとんどの国民にバレてしまい、斎藤さんにまで、「再調査は言い訳を考えるための時間稼ぎ」「規制緩和を進めるというなら、なぜ京都の大学はノータッチなの」と突っ込まれているのだ。
そう考えると、「前川前次官は「万死に値する」と言ったくせに、死んでない」と、小学生みたいな言いがかりまで口にするようになった田崎氏の錯乱ぶりは、追い詰められた官邸の姿をあらわしているともいえるだろう。この犯罪的な政権を倒すまで、もう一歩である。
(編集部)
最終更新:2017.12.05 01:14