嵐・二宮が自民党ばりの言論弾圧?
ゴールデンデンウイークのさなか、木村拓哉と嵐の二宮和也が2018年公開の映画『検察側の罪人』で共演することが一斉に報じられた。芸能マスコミは「歴史的共演」と大騒ぎだが、しかし、筆者がこのニュースを聞いてまず、思ったのは「あ〜やっぱり」。SMAPなき後のジャニーズ事務所とキムタクのあざとい戦略がミエミエでうんざりしてしまったのである。
しかし、その後にふと思い出したことがあった。それはキムタクでなく、“歴史的共演”の相手・二宮が少し前にしていたトンデモ発言だ。
「今は、誰もがいくらでも無制限に発言できる場がある。(略)でもさ、本来は情報とか感情って、安易に言葉にしてたれ流していいものだとは思えない。そういう場では発言の制限回数があるべきじゃないのかなって、最近あらためて思う」
ネットの発言に制限回数を設定しろ? まるで自民党の右翼議員か安倍応援団みたいな言論弾圧発言だが、これ、集英社のファッション誌「MORE」2017年4月号の連載「it(一途)」でニノ自身がはっきりと口にした言葉である。
二宮はいったいなぜ、こんなことを言い出したのか。実は連載100回目にあたるこの回、二宮はまずSMAP解散の話題を取り上げ、こんなことを語っていた。
「たとえば、昨年、SMAPさんが解散することになった時、悲しむ人、嘆く人たちがたくさんいたのはわかるんだ。つらい気持ちはすごくすごくわかる。でも、解散が一概に不幸なこと、さも悪いことのように言われ続けるのはいやだなって思った。それでもまずはSMAPさんがこれまで残してきた素晴らしい作品に敬意を払って、送り出すことも……って」
ようするに、SMAP 解散騒動で、ファンから「やめないで」コールやジャニーズ批判が殺到したことにダメ出しをして、敬意を払えと説教。それがさらにエスカレートし、ファンの感情ダダ漏れの発言を制限しろ、という前述の主張に発展していったのだ。