本稿冒頭で挙げた欅坂ナチス服騒動の際は、サイモン・ウィーゼンタール・センターが出てきたということもあってさすがに謝罪のコメントを出していた。たが、その言葉のなかには、真摯な反省などなく、ひたすら責任を現場スタッフに押しつけるだけの残念なものだった。
「ニュースで知りました。ありえない衣装でした。事前報告がなかったので、チェックもできませんでした。スタッフもナチスを想起させるものを作った訳ではないと思いますが、プロデューサーとして、監督不行き届きだったと思っております」
こういった責任の押し付けは他にもある。2012年、乃木坂46の2ndシングル「おいでシャンプー」の間奏部分でメンバーが自らスカートをめくり上げるシーンに対して、ファンの間から「下品だ」「中学生のメンバーもいるのに」といった批判の声があがったことがあるのだが、その際、秋元氏はGoogle+上にこのような文章を投稿。乃木坂46運営委員会委員長であるソニー・ミュージックエンタテインメントの今野義雄氏を名指ししながら、責任を押しつけていた。
〈ソニーミュージックの今野! なっ? やっぱり、乃木坂46の新曲「おいでシャンプー」の振り付けのあの部分、不評だろ? だから、会議の時に言ったじゃないか! あれは、やりすぎだよ。ミュージックビデオの撮り方もよくなかった。〉(改行のみ筆者で改めた)
『サヨナラ、きりたんぽ』の改題に関してのコメントはテレビ朝日広報部からのもののみで、原作と企画を担当している秋元氏による声明はいまだないが、おそらく番組審議委員という地位を利用して、テレビ朝日に責任を全て押し付け、逃げ切るつもりなのだろう。つくづく、下劣な男である。
(編集部)
最終更新:2017.11.21 12:45