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「AV は親公認」と語ってきた紗倉まなが告白! AV女優であることを親や友人に認めてもらうまでの“闘争”

「ネガティブイメージが強いからこそ肩書に破壊力がある。私も週刊誌に過去を暴露されたときは親に迷惑をかけたり、元勤務先からも『日経のブランドに傷をつけた』など、やっぱりいろいろ言われました。世間の反応が緩くなってきたからといって、その肩書はただ有名になれたり、人よりも目立つことができるような“万能パス”じゃない。『良くも悪くも元AV女優というレッテルは一生ついて回るんだ』という自覚が必要です」
「受け入れられやすくなっていても、それは都会だからこその風当たりの変化だったり、価値観かもしれない。地方に行ったり、一般人として結婚や恋愛をしようとしたとき、どうしても元AV女優という肩書は鎖のように行動を制限してきます。だからこそ常に、『自分は他人や世間からどう見られているのか』を考える必要があります。肩書の力が強すぎるからこそ、公表したらどう見られるか、損得はどれくらいかなど、元AV女優は人一倍“世間の空気を読む力”が問われてくるのです」

 現在の紗倉まなは人気AV女優として活動するのみならず、昨年には短編小説集『最低。』(KADOKAWA)を出版。タレントが余技で書いた小説デビュー作とは一線を画す出来に文筆家としても注目を集めている。そんな彼女は前述『MANA』のなかでこんなことも綴っていた。

〈「AV出演=人生崩壊」というイメージを払拭できたら。偏見という厚い鉄製の壁を壊す作業を、今はアイスピックくらいの小さい工具でほじくっているような気持ちです。ちょこちょこといじるのが私の楽しみであり、仕事のやりがいでもあります。「もしかしたら、何かの拍子にツンとつついたら壊れるかもしれない」と希望を抱けるのも、ある意味で“グレーな領域の仕事”だからこその醍醐味なのかもしれません〉

 AV出演強要に関する問題はなかなか解決への糸口を見つけ出すことすら難しく、また、今月11日には海外のアダルトサイト・カリビアンコムに無修正の動画を配信していたとして、AV制作会社の社長らがわいせつ電磁的記録等送信頒布容疑で逮捕されたというニュースも話題となった。

 AV業界への逆風は今年も吹き荒れ続けるだろう。そんななか、紗倉まなが続ける「偏見という厚い鉄製の壁壊す作業」を当サイトは見守り続けていきたい。
(田中 教)

最終更新:2017.11.15 06:17

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