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産経新聞とFNNがまたペテン的手口の世論調査! 大失敗の日露首脳会談を「国民の6割が評価」の結果に誘導

●「安保法制必要が7割」はインチキだった! 産経、フジテレビの世論調査が今度は質問改ざんで回答を誘導(2015年9月22日)
https://lite-ra.com/2015/09/post-1516.html

●フジ産経が「天皇の生前退位のために改憲が必要」のデマにもとづく詐欺的世論調査を実施! 安倍政権もグルか(2016.08.10)
https://lite-ra.com/2016/08/post-2484.html

 詳しくはリンク先をご一読いただいきたいが、これらはいずれも今回の日露首脳会談のケースと同様、恣意的な設問文で回答を誘導したケースである。しかし、さらにたちが悪いは、こうした産経による露骨な“世論操作”と安倍政権が、二人三脚の関係にあることだ。

 たとえば、今年4月、新安保法が施行された前後、安倍政権と自民党は「安保法制に対する国民の理解が深まってきた」と言いふらしていた。もちろんこれは大ウソ。事実、同時期に実施されていた各社世論では、共同通信や毎日新聞だけでなく、政権に好意的な読売新聞でさえ「評価しない」が「評価する」を10ポイント前後上回っていた。

 しかし、菅義偉官房長官は会見で「昨今の世論調査では、(賛否が)逆転するところもあり、ほとんど接近してきている」と述べ、小野寺五典・元防衛相もテレビ討論で「実は、法案成立のときは、賛成3割、反対6割だったのですが、直近の調査では賛成6割、反対3割になっています」と嘯き、事実とは反対のことを喧伝していた。そして、その根拠となっていたのが、産経FNNが3月1に実施した全国電話世論調査であった。産経はこのときも、設問文で意味を恣意的に限定して、政権に有利になるような数字を弾き出していたのだ。

●安倍政権の「国民に安保法制への理解が広がっている」は大ウソ! 根拠は“応援団”産経のインチキ世論調査だった(2016年4月1日)
https://lite-ra.com/2016/04/post-2117.html

 何度でもいうが、賢明な読者諸賢は、こうした安倍政権と団結して詐欺的な“世論操作”を行うマスメディアを、決して信頼してはいけない。とくに、何かの縁で産経新聞や「産経ニュース」を読む場合は、見出しで判断するのではなく、世論調査にしてもしっかりと設問の文章に“罠”が仕込まれていないか、よくよく確認してもらいたい。

 なお、余談ではあるが、最近、産経の名物記者である阿比留瑠比氏が、22日付のコラムで面白いことを書いていた。阿比留記者は、天皇の「生前退位」をめぐって、民進党の皇位検討委員会が一代限りの特別法でなく、皇室典範の改正で恒久的に制度化すべきと主張したことに関して、こう攻撃している。

〈「メディア各社の世論調査で、国民の高い割合で、皇室典範を改正して今後すべての天皇に退位を認めるべきだという声が、圧倒的に高い」
 蓮舫代表は15日の記者会見でこう述べていたが、世論調査はあくまで参考に資するものにすぎない。世論調査通りに物事を決めるのであれば、専門家も政治家も必要がなくなる〉

 あれだけインチキな調査で政権をバックアップしておいて、都合が悪いときはそう言うのか(笑)。まあ、少なくとも“産経の世論調査は「参考に資するもの」以下である”と認識しておけば、ほぼ間違いないだろう
(小杉みすず)

最終更新:2017.11.12 01:36

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