実際、「週刊新潮」は7月にも、SMAP独立の際に後ろ盾になるといわれていた田辺エージェンシー・田邊昭知社長と飯島元マネージャーが渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで密会していたという記事を掲載している。
また、飯島マネージャーの活発な動きについては、「フライデー」(講談社)も報じている。やはり7月には、電通系の有力キャスティング会社と接触していたこと、そしてキスマイの玉森裕太と丸の内のホテルの中華料理店で密会していたというのだ。
本サイトの情報源であるジャニーズ関係者にこの中居=飯島の独立の動きについて確認すると、「何をいまさら。だから独立の計画は消えてないとずっと言ってきたでしょう」と皮肉を口にしつつも、この動きの中心は飯島氏ではなく、あくまで中居だと解説してくれた。
「『新潮』も少し触れていましたが、お金も中居さんが出すと聞いている。中居さんは自分が独立したいというより、他のメンバーやキスマイの状況を見かねて、新しい事務所をつくるしかない、と考えたようです。飯島さんにも、中居さんのほうから協力を求めたと聞いている」
そういえば、中居は解散発表後も一貫して、キスマイメンバーを自分の番組で推し続けており、これも独立を見据えてのことと考えられなくもない。また、「フライデー」が12月9日号で報じていたが、中居は最近、所有している不動産の一部を処分したという。これも独立の資金調達のため、という可能性はある。そして何より、4人が独立を考えていたとすれば、ジャニー喜多川社長の説得を振り払って解散を押し切ったのも、飯島氏が決めていたもの以外の新しい仕事をまったくはじめていないことも説明がつく。
いずれにしても、中居たちの独立計画の信憑性はかなり高そうだ。しかし、一方で、その計画が本当に実現するかどうかとなると別問題で、かなり暗雲が漂ってくる。
「そもそも、こういうかたちで情報が漏れること自体、独立話が危ういところにある証拠ですよ。今年1月、『週刊新潮』が最初にSMAP独立の動きをスクープした際も、中居らに制裁を加えようとジャニーズ関係者が情報を流したとか、SMAPが田辺エージェンシーにいくことを面白く思わないバーニング関係者がリークしたとも言われました。今回も同じにおいがするんですよね。事前に情報を出して、潰してしまおうということじゃないか、と」(前出・週刊誌記者)
事実、『週刊新潮』の記事は中居らの動きを強く批判し、「一般常識が通じないままに新事務所を作って、仕事がうまくいくのか甚だ疑問」という芸能プロ幹部の恫喝めいたセリフで締められている。中居には、こうした圧力を跳ね返し、今度こそ独立を勝ち取ってほしいものだが……。
(時田章広)
最終更新:2016.12.09 03:28