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上西小百合の太田光代批判は正しい! おかしいのは「『サンジャポ』に出るな」と上西を恫喝した光代のほうだ

『サンジャポ』こと『サンデー・ジャポン』(TBS)は太田氏の経営する「タイタン」所属の爆笑問題が司会であり、太田光は太田社長の夫でもある。しかし、番組のキャスティング権は本来、局にあるはずだ。ところが、太田社長はまるで自分がキャスティング権をもっているかのごとく、上から目線で「だったら出演させない」と上西議員を恫喝したのだ。

 これに対しては、上西議員も〈なるほど。力のある芸能事務所とはそのような権利を持っている、という事でよろしいですね〉と皮肉を込めてコメントしていたが、太田社長の言い様はまさに「芸能界の論理」丸出し。タレントパワー、芸能事務所とテレビ局の癒着を利用して脅しあげるそのやり口はジャニーズやバーニングといった大手芸能プロとまったく変わりがない。

 実際、太田社長は『サンジャポ』はじめとするいくつかの番組については、キャスティングにかなりの影響力を行使しているという見方もあり、怒りのあまり本音がポロリと出たのかもしれない。

 しかし、『サンジャポ』は曲がりなりにもニュースを扱う情報番組だ。そこから自分たちにとって都合の悪いことを口にする人間を排除するというのは、明らかな言論圧力である。それがなぜ「見事な切り返し」になり、上西議員が「おかしい」と攻撃されるのか、さっぱり意味がわからない。

 そもそも、上西議員の「橋下徹さんのマネージメントは貴方には無理」という指摘にしても、けっして的外れではなくむしろ本質をついたものだ。

 橋下氏は15年12月18日、大阪市長の任期満了とともに政界を引退し、今年4月から冠番組『橋下×羽鳥の番組』(テレビ朝日)で8年ぶりにバラエティ番組に復帰した。

 しかし周知のように、橋下氏は「政界引退」などと言いながら、現在でも日本維新の会の「法律政策顧問」というポストに就いている。しかも、その活動は“事実上のオーナー”ともいうべき露骨なものだ。

 たとえば、今年1月のおおさか維新の会(当時、現・日本維新の会)の「戦略本部会議」の初会合に参加、参院選に向けた公約や政策決定を主導していたし、7月30日には安倍首相と菅義偉官房長官、維新の松井一郎代表や馬場伸幸幹事長との会食にも同席。主役として憲法改正について協議をしている。維新の松井一郎代表も党の方針について「(橋下氏から)さまざまなアドバイスをもらう」と公言しているほどだ。

 本サイトでも過去に批判したが、そんな人物がキー局の冠番組を持つことは、特定党派の事実上のトップの主張が全国放送で垂れ流されるということであり、明らかに「政治的公平」に反している。

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