編集スタンスや記事内容について、株式会社サイゾーから指示や規制は受けたことはない。また、これまでサイゾー系メディアの記事執筆者や広告スポンサーの批判記事を何度も書いてきたが、これらの編集部から抗議や圧力を加えられたことは一度もない。「ビジネスジャーナル」をはじめ他のサイトと編集部同士の交流もまったくなく、記事づくりで連動するということもありえない。
しかし、前述のように、リテラがサイゾーのシステムを借り、記事を配信するなど、その恩恵を得ているのは事実であり、今回の件に関して「ビジネスジャーナル」に付随するかたちで批判を受けるのは当然だと考えている。
また、本サイトがもうひとつ、謝罪しなければならないのは、「ビジネスジャーナル」「日刊サイゾー」など、株式会社サイゾーのメディアに対して、きちんと批判・追及をしてこなかったことだ。
本サイトは2014年7月の開設時から一貫して、差別や弱者叩きを断固として否定し、週刊誌や新聞、テレビ、ネットのヘイトスピーチや生活保護バッシングを徹底批判してきた。
しかし、実はこうした記事はサイゾー系の「ビジネスジャーナル」や「日刊サイゾー」においても散見されていた。だが、本サイトはこうしたサイゾー系メディアの記事を批判する場合は、メディア名は挙げず、「一部のニュースサイト」などと表現してきた。
本サイトのこうした腰の引けた姿勢が今回の事態につながった可能性もあり、読者のみなさんには深く謝罪をしておきたい。
最後にあらためて強調しておくが、今回、「ビジネスジャーナル」が行ったことは、ネット上の貧困者に対する悪意に丸乗りして公人でもない未成年の高校生をいっしょになって叩くという下劣なものだ。そして、こうした記事を“報道”という名で垂れ流すことが、弱者いじめや排外意識、ヘイトスピーチを横行させる社会の潮流をつくり出してきた。同じネットニュースメディアとして、けっして許すことはできないものだ。
今後は、サイゾー系メディアであっても、差別や弱者バッシングを助長する記事に対しては厳しく批判・追及していきたいと考えている。そして、今回の事件についても、「ビジネスジャーナル」と株式会社サイゾーには誠意ある対応を強く求めていくつもりだ。
(編集部)