そして、子どもたちとの関係についてもこう明言していた。
「子供がコンビニで週刊誌を見た時にどう思うかは、考えなくはないです。でも、うちの子がそれを見て、例えば夜遊びだのと書かれていても、夜家にいることは彼らが一番知ってるし、背中を見てるから。そんな記事は信じないから大丈夫って私は思っています」
広末はよほど腹を立てていたのだろう。インタビューはこの育児放棄報道への反論にかなりの誌面が割かれていた。
しかし、広末が怒るのも当然で、実際、彼女はこれまで、理不尽とも思える育児放棄バッシングを受け続けてきた。
最初は05年、岡沢との間に生まれた長男が1歳になったころのことだ。「週刊現代」(講談社)05年5月7日・14日合併号で、広末が新宿・歌舞伎町のホストクラブで泥酔し、育児放棄をしているかのような記事が掲載された。
現夫のキャンドル・ジュンと再婚した後も、育児放棄説が度々話題になった。14年に、広末は「女性セブン」(小学館)3月13日号で俳優・佐藤健との岩盤浴デートが報じられたが、この際も「母親としての自覚がない」と批判が巻き起こり、その後も、街や飲み屋での目撃情報があるたびに、育児放棄を叩かれるという状況が続いた。
しかし、広末はホストクラブでの泥酔と育児放棄を書き立てた「週刊現代」の記事については、訴訟を起こして勝訴しているし、佐藤との岩盤浴についても、不倫関係の有無はともかく、当時、子どもは3歳になっており、家を空けたのはほんの数時間。育児放棄とはなんの関係もない。
にもかかわらず、広末がことあるごとに育児放棄を責め立てられてきたのは、あいかわらずこの社会が「育児は母親がひとりですべきもの」という間違った“母性神話”に支配されているからだろう。
だから、たまたま年に1回か2回、数時間、飲んでいる姿を目撃されただけで、「母親の自覚がない」と非難され、不倫密会スキャンダルが報じられた際も実際はまったく無関係な「育児放棄」と結びつけられてしまう。
実際、こうした育児放棄バッシングを浴びてきたママ芸能人は広末だけではない。