予定場所を変更した川崎市のヘイトデモは差別反対派の抗議により中止となった(YouTube「ANNnewsCH」より)
今日6月6日、対レイシスト行動集団「C.R.A.C.」と、主宰者の野間易通氏のツイッターアカウントが突如、外部からツイートを閲覧できない「凍結」状態になり、ネット右翼たちが狂喜乱舞している。
現在、ツイッター社は、ふたつのアカウントに対する凍結処置について一切言及しておらず原因は不明。また、ツイッター社が野間氏とC.R.A.C.のツイートのみをあげつらって「凍結」するとは考えづらく、単なるシステム上のエラーの可能性も高い。だが、この状況に際して、ネット上ではこんなトンデモ言説が撒き散らされているのだ。
〈野間自体がヘイトスピーチ規制法に引っかかった説w〉〈ヘイト感が溢れてて、反社会的なツイートばかりだったからね。(凍結は)しょうがないね。〉〈つまり、野間やクラックと言った反日パヨク達はヘイトを撒き散らすレイシストだと言うことですね。〉〈Twitter側もやっぱヘイトスピーチには厳しく対処していくという事ですね。なぜかパヨクの人達は「自分たちは問題ない」と考えてたみたいだけどw〉
ようするに、野間氏らのツイートは「ヘイトスピーチ」にあたり、今月3日から施行された「ヘイトスピーチ対策法」の違反対象となった、というのだ。
だが、これは明らかにヘイトスピーチの定義とヘイト対策法を曲解した、噴飯モノの見解としか言いようがない。
まず、本サイトでも何回も説明してきたことだが、ヘイトスピーチというのは、とりわけ人種、性別、民族など、容易に変更がきかない属性を根拠とした差別的表現、あるいは差別によって犯罪行為を助長する表現のことをいう。
しかし、本サイトが野間氏とC.R.A.C.の最近のツイートログを確認したところ、人種や民族等を理由にマイノリティへの差別を助長させるような言辞は一切見られなかった。よって、野間氏らが「ヘイトスピーチ」を理由にアカウントを凍結されたなどというのは完全なデマ。ネトウヨたちは、“反ヘイトの人たちこそヘイトスピーチをしている”なるファンタジーを語っているにすぎないのだ。