施行されたヘイト対策法については、“公権力に「拡大解釈」されることで「表現の自由」が侵害される”との懸念も指摘されてきた。たしかに、橋下氏のような右派政治家の言動、そして言論に対する圧力を強めている安倍政権の傾向を考えれば、その危険性は無視できるものではないだろう。
しかし、だからこそ、公権力による法の恣意的解釈には、常に目を光らせておかなくてはならない。
そもそも法治主義は、為政者による圧政を許すためのものでは断じてなく、民衆の側が絶えず権力側を牽制し、個人の権利を守ることを目的とするものだ。
ネトウヨや橋下氏、安倍政権が仕掛ける矮小化、論理のスリカエに騙されることなく、差別を許さないという理念を守る。わたしたちに必要なのは、その確固たる決意に他ならないのだ。
(宮島みつや)
最終更新:2017.12.05 10:12