SMAP騒動以降、ジャニーズ事務所の体制は大きく揺らいでおり、これまでマスコミに睨みをきかせスキャンダルや不祥事報道を抑えこんできたベテラン広報の白波瀬傑取締役がこの春に一線を退いたことから、ジャニーズタブーにも綻びが見えるという見方もある。中島と吉田羊との熱愛報道を抑えきれなかったのもそのためといわれるが、しかし綻びが見えるといっても、せいぜい恋愛スキャンダルが好意的に報じられる程度のこと。今回のような不祥事には、相変わらず一切触ることができない。
「酔っぱらっていたから」「お酒を飲んで多少ハメをはずしただけ」「事件化していない」などと擁護するファンもいるかもしれないが、数年前市川海老蔵が暴行を受け大ケガを負った事件のときは、海老蔵は被害者だったにもかかわらず、単なる酒席での悪態や酒癖の悪さなどを連日のように糾弾されていた。
弱小事務所のタレントなら、たかだか酒席のマナーや二股、不倫を犯罪者のごとく追及し、大手芸能事務所のタレントは犯罪行為すらなかったことにする。
その結果、ただ不倫をしただけのベッキーのテレビ出演や矢口真里の日清食品・カップヌードルのCMは放送中止に追い込まれるほど批判や苦情が殺到するのに、ジャニーズならば犯罪まがいの行為をはたらいても何事もなかったかのように起用され続ける。
あらためて浮き彫りになったこの歪な芸能マスコミの構造、なんとかならないものだろうか。
(島原らん)
最終更新:2016.05.20 06:46