調べてみたのだが、残念ながらどうもそうではないらしい。そもそも「週刊ポスト」のスクープ自体がジャニーズのお墨付きがあったというのだ。
「『ポスト』は情報をつかんだ時点で、発行人の森万紀子さんが、ジャニーズ側におうかがいをたてている。森さんは元『女性セブン』の編集長で、小学館ではもっともジャニーズとパイプが太い。そんなところから、ジャニーズ事務所が、吉田に入れあげている中島にお灸をすえるために、『ポスト』の報道をあえて黙認したんじゃないかと言われています」(週刊誌関係者)
スポーツ紙やワイドショーも同様で、報道した番組やメディアはすべて、ジャニーズ事務所にあてており、GOサインをもらっているという。
「どんな内容であれ、ジャニース事務所側が正式コメントを出したら、それは報道してもいいというサインなんです。今回も『交際の事実はない』という否定ではありますが、コメントをきちんと出しているでしょう。ジャニーズが報道を許したのは、中島にお灸をすえる意味合いはもちろん、相手が吉田羊なら、マイナスにならないという計算もあったんじゃないかな。2006年、小泉今日子とKAT-TUNの亀梨和也の熱愛を『フライデー』(5月12・19日号)が報じたことがありますが、このときもジャニーズはスポーツ紙に後追いを許可しています。しかも、中島は女性誌で『最強年下男子』という特集を組まれたこともあり、そういうイメージで売っていましたから、なおさらじゃないかな」(スポーツ紙記者)
そういえば、スポーツ紙も後追いしているとはいえ、マイナスになるような内容は一切書いていないし、ワイドショーにいたっては、各番組とも放送時間がわずか2、3分。本当に上っ面の報道だけだった。
たとえば、『とくダネ!』は「週刊ポスト」の報道を受けスポーツ各紙が報じたとパネルで紙面を紹介し、「驚きすぎて何もできない」「私も吉田羊になりたい」などのネットの反応を紹介しただけ。
コメントも、笠井信輔アナが「番組でも事務所に確認とりました」として、ジャニーズ事務所と吉田の事務所の「役者仲間の一人です」「交際の事実はございません」という否定コメントを紹介すると、司会の小倉智昭が「あ、ということはただの俳優仲間ということですね。一週間ずっとセリフの仕事をしていたと、いうことで丸く収まるじゃないのかなと思います」とコメントする始末だった。
国分太一の『ビビッド』も、同じく、簡単な記事の再現にスポーツ紙の紹介、事務所の否定コメントをVTRで流しただけ。スタジオのコメントは一切なく、ワイプで国分のニヤニヤ顏を映しただけ。
芸能マスコミのジャニーズタブーは、そう簡単には崩れないということらしい。
(時田章広)
最終更新:2017.11.24 09:53