小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

menu

38年の沈黙を破り田宮二郎“猟銃自殺”の真相を遺族が告白! 夫人は「白い巨塔が原因」、長男は「植毛がきっかけ」

 柴田氏は今日発売の「週刊新潮」(2月25日号)の「創刊60周年特別ワイド」に登場。父親の死について、ロンドンで受けた秘密手術が原因であると語っているのだ。

 柴田氏によると、田宮は薄毛で悩み、ロンドンで植毛の手術を受けたのだという。

「父はあくまで田宮二郎というスターのイメージにこだわった。かつらを着けたり、薄毛のままで映画やテレビに出るようなことは、決してうけいれられなかったんでしょう」

 ところが、当時は植毛の技術が未発達で、患者に大きな負担をしいるものだった。柴田氏は同誌にこう語っている。

「当初は頭皮に錐のようなメスで穴を開け、直接、毛髪を埋め込むものだったと聞いています。でも、それだとすぐに毛が抜けてしまう。それで後から額に真一文字に特殊な糸を埋め込んで、その糸に毛髪を通すように固定する方法に変えたのです。ところがこれは激痛を伴うものだったらしく、以来、父は偏頭痛に悩まされるようになった。父は30代の頃から精神が不安定に陥りましたが、死ぬまで続いた偏頭痛がその症状を悪化させ、最終的に自殺に至ったんだと思います」

 妻と長男でどうして死の原因が食い違うのか。その背景には、最近、自分を責めるようになった母を心配して、長男の柴田氏があえて、植毛のことをもちだしたのではないか、という見方もささやかれている。

 しかし、いずれにしても、二人の告白に共通しているのは、自殺の10年以上前、30代の頃から、田宮が精神を病んでいたということだ。それは、大映の永田社長と対立し、映画界で仕事を干された頃から始まっていた。

「(田宮は)後に躁うつ病と診断されて死に至るのですが、その兆候は大映を追われた頃からあったと思います」

 夫人は「アサヒ芸能」でこう述べているが、これが大きな原因になったことは間違いない。その後も田宮は、映画界を追放された記憶に悩まされ、芸能界での仕事を続けて行かなくてはテレビでも再び干されてしまうのではないかとの恐怖に支配されていた。そのために、過剰に仕事を背負いこみ、詐欺師につけ込まれ、精神的に追い詰められたということなのだろう。

 そして、最近のSMAP騒動を見てもわかるように、この「仕事を干される」恐怖は38年経った今も芸能人を支配し続けている。華やかに見える芸能人だが、その中には、みんな田宮と同じような闇を抱え込んでいるということなのかもしれない。
(林グンマ)

最終更新:2016.02.18 12:06

関連記事

編集部おすすめ

話題の記事

人気記事ランキング

カテゴリ別に読む読みで探す

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。

プッシュ通知を受け取る 通知を有効にする 通知を停止する