たしかに、ジャニーズ事務所のなかにはこうした和解案を口にする幹部もおり、TV局や芸能関係者はすでにその方向で動いているとの情報もある。だが、SMAPメンバー4人の逆転残留には、大きな障害がある。それは、他でもない騒動の発火点であるメリー喜多川氏の存在だ。
実はメリー氏は怒りがおさまるどころか、完全にヒステリー状態になっており、こうした和解案を聞き入れるような状況ではないらいしい。それどころか、メリー氏はなんと自らマスコミに飯島マネージャーと中居らの批判を言い回っているのだという。前出とは別のスポーツ紙記者がこんな驚くべき証言をする。
「週刊誌、スポーツ紙のベテランJ担記者のところには、メリーさんから直接、電話がかかってきているようです。で、電話を取ると、飯島さんや中居らの悪口、スキャンダルをまくしたてるらしい。中には、ちょっと活字にするのもはばかられるような話もあるようです。我々スポーツ紙は、まだ中居らの今後がはっきり決まっているわけでもありませんし、そんな話をそのまま記事にすることはできませんが、週刊誌は動くかもしれませんね」
実際、一部の週刊誌はすでにメリー情報をもとに、飯島や4人のスキャンダルを特集しようと取材を開始しており、さっそく来週にはその一部が「女性セブン」(小学館)、「FLASH」(光文社)などの御用メディアに掲載されるだろう。
いずれにしても、メリー氏の怒りはそれくらい大きいということであり、こんな調子で、4人が戻れるとはとても思えない。
一方、中居はこのメリー氏の強硬姿勢と圧力に、「もう戻れない」「自分たちのことは自分で守るしかない」と覚悟を決め、独立に向けて、芸能界の大物と接触しているともいわれている。
今後、SMAPはいったいどうなるのか。当事者でさえ予測が不可能なほど事態は混迷をきわめているが、しかし、SMAP分裂、解散という結末を迎えたとしても、ひとつだけ確実なことがある。それは、今回の騒動の原因は決して、中居正広や飯島マネージャーにあるわけではなく、彼らを追い出そうとしたメリー喜多川、藤島ジュリー景子親子、そしてぎりぎりで飯島、SMAPの4人を裏切った木村拓哉にあるということだ。
リテラ読者には、ジャニーズの操作に乗っかったスポーツ紙やワイドショー、週刊誌の情報に惑わされず、そのことをしっかり覚えておいてもらいたい。
(田部祥太)
最終更新:2016.01.17 04:09