それにしても、ジャニーズ事務所はなぜ、悪口だけでなく、わざわざ「4人が戻りたがっている」「後悔している」ことを書かせようとしたのか。
この背後には、ジャニーズ事務所の焦りがあるという。芸能マスコミの報道では、飯島氏や4人の動揺ばかりが伝えられているが、実はジャニーズ側にとっても今回の事態は計算外だった。
「事務所にファンからの抗議が殺到しているんです。しかも、その大半がメリー副社長を非難するもの。こんなことは、ジャニーズ事務所始まって以来のことでしょう。それで大慌てで、事務所としても、今までにはないような絡め手を使い始めたようです」(前出・スポーツ紙記者)
ジャニーズのタレント独立劇ではこれまで、ジャニーズ事務所が裏で圧力を使い、誰にも知られない形でこっそり仕事を干し上げ、スキャンダルを流し、そのタレントをつぶしてきた。
ところが、今回はその強引なやり口が一般の人たちの間にバレてしまい、ファンが批判の声を上げ始めたのだ。実際、ジャニーズ事務所とメリー氏への非難の声は事務所への電話攻勢だけでなく、ツイッターでも一時、「メリー喜多川」がホットワードの1位になるなど、日増しに大きくなっている。
「飯島氏や中居らの単純な悪口だけだと、露骨すぎる。それで、中居ら自身も自分たちのほうが間違っていたと認めている、という情報を書かせようとしたんでしょう。すぐに態度をくつがえすような浅はかな行動だったことをアピールすることもできますしね。また、復帰が難しい、独立しようとしたタレントはペナルティを受けるのが当たり前のルールであるかのように書かせて、今後の圧力や強硬姿勢が批判されないよう予防線をはっているという部分もあると思います」(前出・スポーツ紙記者)
さらに、今回の報道の背景には、もうひとつ、ジャニーズ事務所の深謀遠慮があると解説をする向きもある。
「解散阻止のCD購買運動まで起きるなど、SMAPは国民的アイドルですからね。ジャニーズとしてもこれで本当に解散に追い込んでしまったら、事務所全体に冷淡、ダークというイメージがついて、他のタレントの人気に影響を与えかねない、という危惧がある。だから、一方で、ジャニーズはどこかのタイミングで、中居たちを復帰させる可能性も考えているのではないでしょうか。今の段階では、マスコミに『ジャニーズ側が復帰を許すはずがない』とわざと厳しいことを書かせておいて、どこかのタイミングで4人に直接、メリーさんとジャニーさんに詫びを入れさせる。一方のメリーさんも快く復帰を認め、懐の広さをアピール。これまでのマイナスイメージを一気に覆すという作戦があるのかもしれません」(テレビ局関係者)