「現場にはいませんでしたので、どのような発言を捉えて記事になったのかは分かりませんが、本人はたぶん、そうなるかもしれないというニュアンスで言ったのではないですか。番組やCMの出演については、何も変わっておらず、10月の出演が増えたのは、波がある中でたまたま多かっただけということです」
この「J-CASTニュース」記事に勢いづいたのかネットではこんな書き込みが続いた。
「『やっぱり』という印象。やっぱりリテラの記事だけで噴き上がるのは迂闊なんだよ」
「ヤッパリ!石田純一の「デモ参加で番組降板発言」は石田とブサヨの狂言だった!」
しかし、この記事は明らかに、石田を貶めるために恣意的にミスリード・誘導されたものだ。というのも、「週刊新潮」に掲載された石田のコメントには「CM降板」といった発言は一切ないからだ。石田の発言は“CM降板”ではなく正確に引用すれば「CMもひとつなくなった」。ようするにCMの予定がひとつなくなったといっているにすぎない。
「J-CAST」はマネージャーが「降板はない」「出演は変わらず」といったことをとらえて鬼の首をとったように「CM降板はなかった」といっているのだが、そんなものは当たり前の話で、デモを理由にすでに出演しているCMから降板させてしまったら、それ自体が騒動になって、その企業が世論の非難を浴びることになる。企業がわざわざそんなリスクを犯すはずはない。
圧力はもっと巧妙に、裏でこっそり行われるものだ。実際、石田のマネージャーは「J-CASTニュース」ではっきりと“圧力”を認める発言をしている。
「CMは6社と契約しており、『今後は気を付けて下さい』と関係各社から言われました。安保法案には反対や賛成があり、企業の顔として、そういうお客さまの気持ちも汲んで下さいということです」
いや、それだけではない。このマネージャーは「事務所からも、同様なことを本人に伝えました」と発言しており、実は事務所側も石田に対して政治的活動をするな、と圧力をかける側にいることを証言しているのだ。