そして、元最高裁判事として、「最高裁では絶対に違憲判決が出ない」と楽観視している者たちに、濱田氏は再度、このように啖呵を切ったのだ。
「いまの現役の裁判官はたいへん優秀な方です。その司法部を、なめたらいかんぜよ」
──濱田氏は安保法制を、法としての問題だけではなく、言論の自由や報道の自由、学問の自由をも脅かす"日本の民主社会の基盤が崩れていく重大な脅威"だと評した。そう、ほんとうの脅威は中国や韓国ではない、この目の前の政権なのだ。
元最高裁判事が国会で議員たちに直訴したこと。それはこんな言葉だった。
「ぜひ、みなさま方の良識、良心にしたがって、この審議の否決を決めていただきたいと思います」
(水井多賀子)
最終更新:2015.09.17 12:28