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“女子の刀剣萌え”に騙されるな! 日本刀ブームとネトウヨの根っこは同じだ

 もっとも、このままだと筆者の仮説にすぎないので、ウラをとるため都内大型書店へと取材に赴き、売り場担当者に聞いてみた。

「たしかに“刀剣本”の売れ行きはすごいですね。宝島社のムック『日本刀』はうちの書店ではたちまち売り切れて、追加注文も出しました。ほかの刀剣本も好調ですよ」(書店員売り場担当者)

 刀剣本はやはり本当に売れているらしい。いずれも昨年出版された、ビジュアルつき刀剣ムック『歴史人別冊SPECIAL 日本刀大図鑑』(KKベストセラーズ)や、日本刀愛好のための入門書的な文庫本『日本刀 妖しい魅力にハマる本』(KAWADE夢文庫)などは、年明けから突然、大きく売れ行きが伸びているという。だが、いったいどういう人たちが買って行ったのか。

「以前は40代から50代の男性が購買層でしたが、今年に入ってから、若い女性ばかりが次々と刀剣本を買って行くので、驚いています」(前出・書店員売り場担当者)

 ほ〜ら、やっぱりネトウヨ……と思ったら、なんとうら若き乙女たちが日本刀を眺めて「ハアハア」と興奮しているらしいのだ。そういえば、少し前に若い女子の間で刀剣がブームだとか言う話を聞いたことがあるが、まさか本当だったなんて。しかし、なんで?

「明らかに、今年のはじめに流行し始めた『刀剣乱舞』というゲームの影響があります。イケメンに擬人化した日本刀を育成し、戦わせるゲームですね」(前同)

 気になって調べてみると、『刀剣乱舞』は今年の1月にサービスを開始するやいなや、たちまち盛況をみせているというブラウザゲームらしい。運営元は『艦これ』で知られるDMM.comで、ソフトをインストールする必要のない手軽さも『艦これ』と同じだ。さらに『魔法少女まどか☆マギカ』の脚本担当で有名な、今ゲームアニメ業界でもっとも売れているシナリオライター・虚淵玄氏が所属するニトロプラスが、『刀剣乱舞』の原案とキャラクターデザインを担当しているようだ。

 ゲームの内容は、公式サイトによれば〈名だたる名刀が戦士の姿となった刀剣男士。あなたは刀剣男士たちの主となって彼らを育て、強化し、自分だけの白刃隊を結成しよう〉ということで、実在の日本刀をモデルにした美少年キャラたちが多数登場し、くんずほぐれつの模様……いやはや、これだけ売れる要素が盛り込まれていると、婦女子の方々が日本刀に殺到するのも頷ける。

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