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人気上昇中の“2.5次元”とジャニーズはカブってる?ジャニーズ側が締め出し圧力か

 さらに2013年にA.B.C-Z主演で上演された『ABC座〜ジャニーズ伝説〜』では、グループ結成や軋轢などが舞台上で展開され、もちろん脚色された部分があるだろうが、実際の出来事を物語にするという「ジャニーズ舞台」の新形態が生まれた。

 さらにこの流れは、ジャニーズWEST主演の舞台『なにわ侍 ハロー東京!!』(14年2月〜)でも見て取れる。ジャニーズWESTはデビュー発表をした当時は、桐山照史・中間淳太・小瀧望・重岡大毅の4人グループだった。しかし、同じ関西ジャニーズJr.で活動していた、濱田崇裕・藤井流星・神山智洋が“落選”したことにファンをはじめ、メンバー自身も大きなショックを受け、4人がジャニー社長を説得し、晴れて7人でデビューしたという経緯がある。同作では、この経緯を舞台化したのはもちろん、7人でのデビューをこの作品の初日通し稽古の後に発表するというドラマチックな展開を見せたのだ。

 そして、著者はこういった「実在のアイドルが自分の名前を冠した役柄を演じる」ジャニーズアイドルについて、「アイドル本人を本人の手によってキャラクター化している」と分析。その上でジャニー氏によって与えられたキャラクターとしての自分を演じているとし、「彼らはもはや三次元の存在ではない。三次元から二.五次元へと降りてきたキャラクターとして彼らは舞台に立っているのだ」と断言する。

 3次元のアイドルをキャラクター化することによって2.5次元という世界を作りだしたジャニーズ。だからこその問題点が、昨今の2.5次元ミュージカルにおける「再現性」を重視される風潮だ。「ミュージカル『テニスの王子様』では原作のビジュアルイメージに近いキャストが採用され、今のムーブメントを作り出した」というように、2.5次元を支えるのは、原作のイメージをいかに壊さずに3次元で表現できるかという「再現性」の高さだ。それがゆえ、「当たり役を持っている役者がその後、当たり役から脱却するのは難しい」という、タレント生命を脅かす問題も含んでいる。

 もともと「ジャニーズ」という巨大な看板をもち、前述のように自分をコンテンツ化する能力を持っているジャニーズアイドルでは、個性やファンの先入観が強すぎて、原作のイメージを壊すこともあり得る。

 そのことを「困難が待ち受ける」と表現した著者だが、その一方で、2次元のキャラクターを演じることと、アイドルを演じる自分がジャニー氏に与えられたキャラクターを演じることは構造として大した違いはないとも言い、ジャニーズが2.5次元に進出することに期待を寄せている。

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