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さくら夫人が『殉愛』の検証本『百田尚樹「殉愛」の真実』の出版差し止めを申し立て!

 さらに注目すべきなのは、この申し立てを行ったさくら氏の代理人である。かねてから噂されていたとおり、名誉毀損訴訟の権威で、文藝春秋の顧問も務める喜田村洋一弁護士だ。

「まさに“因縁の対決”ですね。というのも喜田村弁護士は、『殉真』取材班の中核となった西岡研介氏とは、彼が『週刊文春』の記者時代からの昵懇の間柄。さらに西岡氏が、革マル派の影響下にあるJR東日本のいびつな労使関係を告発した一連のレポートを巡り、JRの労組から全国で50件近くの訴訟を起こされた際にも、喜田村弁護士は彼の代理人となり、5年近くに及ぶ裁判闘争をともに闘った仲ですから」(前出・出版関係者)

 さくら氏は、昨年12月にたかじんの元弟子で歌手の打越元久氏を、今年1月にはたかたじんの知人だった会社社長を、いずれもネット上での発言を理由に名誉毀損で訴えている。「殉愛騒動」をめぐって、さくら氏が法的措置に訴えるのは、これで3件目となった。この「騒動」にまた新たな火種ができた格好だが、前出の記者によると、宝島社側はすでに「反論書面」を提出。4月上旬にはさくら氏側の反論が予定されているという。

 裁判所は果たして、どんな判断を下すのか……。万が一にも仮処分が認められれば、前述のとおり、『殉真』が販売中止に追い込まれるという前代未聞の出版事件に発展する。

 百田尚樹が引き起こした「殉愛騒動」はまだまだ収まりそうにない。
(蟻田有蔵)

最終更新:2017.12.19 10:34

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