小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

menu

ディズニー公式「キャストの仕事ガイド」には書かれていないブラックな実態とは…

 たしかに巻末のクレジットには「撮影・取材協力」として「株式会社オリエンタルランド」があげられており、発売元の講談社も東京ディズニーリゾートのオフィシャルスポンサー。「キャストの職種をすべて紹介!」といいながら、オリエンタルランドが見せたいキャストだけが紹介されている本なのだ。さらに東京ディズニーリゾートの労働環境の改善を要望するオリエンタルランド・ユニオンはキャストの職種に共通する問題点も指摘する。

「この本には紹介されていませんが、憧れの職業であるキャストの時給は1030円で頭打ちになってしまいます。この他に、応募が集まりにくいカリナリーキャスト(調理業務)などは調整給として50円~100円が上乗せされることがありますが。2000年代前半までは、1200円台という時給もあったのですが、どんどん下がってきています。オリエンタルランドは4月1日から、東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシーの料金を値上げすると発表しています(1日券である1デーパスポートは大人6400円から6900円にする、500円の値上げなど)。値上げは設備投資に回すようですが、少しでもキャストの時給アップに回してもらいたいものです。それでなくても人件費をギリギリまで圧縮しているがために、『アナ雪』効果で殺到する来場者数に対応できない数のキャストしか配置せず、キャストは疲弊して、サービスが低下しています」

『東京ディズニーリゾート キャストの仕事』では「『キャスト』とは東京ディズニーリゾートで決して欠かすことのできない大切な存在です」としているが、その分、せめて時給アップはしていただきたいものだ。
(小石川シンイチ)

最終更新:2017.12.19 10:14

関連記事

編集部おすすめ

話題の記事

人気記事ランキング

カテゴリ別に読む読みで探す

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。

プッシュ通知を受け取る 通知を有効にする 通知を停止する