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宇野常寛の異常な「AKB横山由依」推しはサブカル男子の“こじらせ女性観”丸出しだ!

 これがももクロやBABYMETAL、もしくは解散したものの性的に消費されることに自覚的だったBiSといったアイドルを俎上に載せた議論だったなら非常に頷くところもあっただろうが、さすがにAKBではさっぱり説得力を感じない……という問題はひとまず置いておいて、ここで松井玲奈から横山由依へ移行した理由が見えてくるような気がするのだ。

 色白で線が細く、人見知りであることやオタク趣味をことさら強調する松井のイメージは儚げで、いかにも美少女ゲームやアニメのヒロインのような存在だ(意外と頑固な一面もあるが、そのギャップも男性から好まれそうではある)。童貞が願う「こんな処女がいたらいいな」を具現化したようなアイドル──それが松井だとしたら、彼女を推すことは「宇野はなんだかんだ言って処女厨的な趣味なのね」と“痛い奴認定”される恐れがある(実際、松井推しだった時代にはそんな声もネット上ではあがっていた)。そう考えると、セクシュアルな匂いがあまり感じられず、でも処女性は担保し、かつ努力や苦労人という物語性をもつ横山は、宇野にとって「ちょうどいい」存在だったのではないか。どうでもいい話なのだが、そんなふうにも思ったりするのだ。

 どうでもいい話ついでにいえば、この横山に肩入れする宇野に対し、小林よしのりはこんな批判を寄せている。それは、「週刊文春」(文藝春秋)が報じた、AKBメンバーが男性ストリップを鑑賞しているという話題で、横山もその一員だったことが発覚した際のことだ。

〈そもそも横山由依は、まだ退廃してはいけなかったと思う。解せないのは、ゆいはん一推しの宇野常寛が嘆かないことだ。やっぱり宇野は進歩的文化人から脱却できないのか? 物わかりが良くて、恋愛フリー、セックス・フリー、 マジなんかダサい、自由が最高というのが進歩的文化人だ。(中略)自分の妻や、恋人が、男性ストリップを見てるのに、ヘラヘラ喜んでる男なんてインポ野郎だろう! 病気としてのインポではない。精神的インポ野郎だ!〉

 小林の論理もめちゃくちゃだが、宇野には“進歩的文化人”でありたいがために横山を選んでいるという側面はきっとあるのではないか。そういう意味では、“精神的インポ野郎”とは言い得て妙である。

 今年5月には、舞台版『マジすか学園』で横山と松井が主演するという。宇野にとっては本音と建前の欲望が交差する複雑な舞台(あくまで憶測)となりそうだが、一体、どんな思いで観劇に挑むのか。……いや、ほんとうに多くの人にとってはどうでもいい話なのですが。
(サニーうどん)

最終更新:2017.12.13 09:39

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