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同期が売れていく中、苛酷な建築現場に…「プロレタリア芸人」の怨嗟の声を聞け!

『BS吉テレ イベンジャーズ』(BS日テレ)という番組で取り上げられたのを皮切りに、『ナマイキ!あらびき団』『芸人報道』『アメトーーク!』『ざっくりハイタッチ』などの番組に苛酷なアルバイトネタで出演。さらに、このとろサーモン村田が撮影した映像が短編ドキュメンタリー映画として新たに再編集され、吉本興業が主催する沖縄国際映画祭へ出品されたのだ。

 映画も大好評で本坊は「このままいい感じに売れて、バイトも辞められるのではないか」と思ったという。しかし、現実は厳しかった。

 準レギュラーという形で出演していた前出の『イベンジャーズ』をはじめ、『あらびき団』『芸人報道』が相次いで終了。一気にメディアへの露出が減ってしまう。

「よくよく考えると当たり前のことでした。アルバイトをしている芸人なんて山ほどいるし、貧乏、アルバイトのテレビ企画なんてそうそう何回もない」と語る本坊。いや、それ以前にアルバイトネタでテレビに出るということは、アルバイトを辞められないということでもある。そんな悲しい矛盾に気づいてしまった本坊は、今までどおり、生きていくためのアルバイト漬けの日々に戻っていくのだった……。

“格差社会の厳しい現実”を知ることもできる『プロレタリア芸人』。東京五輪に向けて、日本の建築業界が活性化するであろうこの時期にこそ、国会議員の皆様には、是非ともこの本を読んでいただき、建設現場の苛酷な現実を知ってもらいたいところだ。
(田中ヒロナ)

最終更新:2017.12.13 09:32

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