いかがだっただろうか。2014下半期の「ヘイト&嫌韓本」ワースト5。本来なら『「反日中韓」を操るのは、じつは同盟国・アメリカだった!』(ワック)を書いた元外務官僚・馬渕睦夫のような陰謀論ニュースターも取り上げたかったのだが、人数にかぎりがあるため紹介できなかった。逆に上半期、慰安婦像の顔に紙袋をかぶせたテキサス親父の女性差別を「ユーモア溢れる提案」と絶賛した百田尚樹センセイは下半期には朝日叩きと『殉愛』問題の火消しに忙しかったようで、目立った嫌韓ヘイト発言はなかった。
しかし、百田センセイもそのうち戦線復帰するだろうし、新たな嫌韓本が今も続々と出版され、新しいヘイト論客が次から次へと生まれている。笑い話ではなく、このままいくと、日本の出版・言論が差別と排外主義で埋め尽くされる日も近いかもしれない。
そうならないためにも、ぜひ監視と警鐘を続けていきたいのだが、このトンデモ本の量産スピードと目をおおいたくなる差別の洪水にはたして、こちらの神経がついていけるのか。絶望的になっている今日この頃である。
(エンジョウトオル)
最終更新:2014.12.28 01:35