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年末特別企画 リテラの2014年振り返り

トンデモぶりに背筋も凍る!? 冬の「ヘイト&嫌韓本」ワースト5

★第4位 テキサス親父「日本にいる友人たちは、『何かが起こってたまるものか!』と新しい軽い拳銃と防犯カメラを家の周りにつける資金を集めてくれた」
『テキサス親父、韓国・中国を叱る!』(PHP研究所)

■友人は日本のネトウヨだけ!? テキサス親父が拳銃をプレゼントされ大喜び■

 投稿動画サイト「YouTube」で嫌韓、嫌中発言を繰り返し、それをまとめた書籍も話題のテキサス親父こと、テキサス在住のトニー・マラーノ氏。ワシントンの国立公文書館から、ビルマでの朝鮮人慰安婦20人に対する尋問報告書を取り寄せたところ、「彼女たちは綺麗じゃない」という一文があったことから、そんな慰安婦と“行為”をする場合は顔に紙袋をかぶせなきゃならないという“ジョーク”を思いつき、慰安婦像の顔に袋をかぶせた写真をフェイスブックにアップ。
 この差別丸出しの悪質なパフォーマンスが韓国で大反発を呼んだ。200通を超える暗殺予告メールまでが送りつけられたために「ちょうど少し前に、在米韓国人による銃乱射事件もあったので警察に届け出たりもした」と弱気な一面を見せ始めた。しかも、新しい拳銃と防犯カメラの準備も行ったという。
 しかし、気になる文章が、著書『テキサス親父、韓国・中国を叱る!』にあった。それが冒頭の発言だ。
 まさか、日本人がそこまで関与しているとは……あれっ?そういえばと、問題になった慰安婦像の顔に袋をかぶせた動画を見てみたところ、テキサス親父とともに映っている友人shunとmittは日本人ではないか。日本の友人にあおられて、やりすぎパフォーマンスを行って、韓国側の反発を受けて、日本の友人たちからの金で、新しい拳銃を買う……もし、これでテキサス親父が何らかの事件を引き起こしたら、それは日本人がつくりだしたといってもいいすぎではないだろう。
 それにしても、テキサス親父はなぜ、ここまで嫌韓にこだわるのか。テキサス親父の経歴は「1949年、アメリカ・コネチカット州生まれ。生後間もなくニューヨーク・ブルックリンに移る。ニューヨーク市立大学卒。電話会社AT&Tの子会社に30年間勤務し、2006年に退職。現在はテキサス州在住」……。実はテキサス親父はニューヨーク暮らしが長く、リタイア後に動画投稿を始めたところ、日本から熱いラブコールが送られたということのようだ。その後は、ひたすら日本のネトウヨに喜ばれるために動画をアップし続けてきた。もしかしたら、テキサス親父はアメリカではすごく孤独で、日本人のネトウヨしか友人がいないのではないか。
 最近では、嫌韓発言だけでなく、『テキサス親父の熱血講座 日本は世界一だ!宣言』(扶桑社)といったタイトルの本も出版し、「日本は世界一」という発言を展開し始めている。こういったテーマももしかしたら「日本の友人」の求めに応じた結果なのかもしれない。

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