しかし、まだまだHDPの暴走はつづく。最新の「大人女子100人に聞きました 40オヤジとの合コン&イベント、どうですか?」という企画では、「それぞれの目的とスタンスを見失わなければ、けっこうイイ線行くんじゃないの?というのがHDPの結論だ」と、オヤジたちをそそのかして合コンに誘おうとする。
だが、大人女子(ちなみに全員20代)1000人へのアンケート結果では、「出会いを求めて男女ともガツガツ&イケイケだから」という理由で、49%の女子たちが「合コンは嫌い」と回答。それでもHDPはめげず、「40オヤジとの合コン楽しい!と言わせたいところだな(キリッ)」。このドヤ感こそ、HDPの真骨頂である。
加えて、大人女子が合コンに恋愛を求めず、大多数が「その場が楽しければいい」という結果がもたらされると、「結婚している=恋愛対象ではない、40オヤジ=人生経験もあり面白い&若い男子よりお金も持っている」という理由から、「まさに今求められているのは、既婚40オヤジの合コンである!」と盛大なアジテーションを繰り広げるHDP。しかし、HDPにとってもっとも肝心なテーマである“やれるか、やれないか”になると、途端、説教が吹き荒れた。その説教とはもちろん、オヤジお得意の口癖「あの頃はよかった」である。
それは「合コン当日に男女関係になったことはあるか」という質問に、90%の女子が「ない」と答えた結果を受けてのこと。「HDP世代がヤング男子だった頃の合コンは、すごいイケイケだったよな。出合ってその日にホテルにGO!とか、口説きの応酬っていうか……。しかし時代は変わった……」と回顧し、「2014年のヤング男子は、けっこうダメなんじゃないか?」とダメ出しするのである。いや、ダメというよりもデリカシーが向上しただけのようにも思えるが、繊細さと無縁のHDPには通用しない。それどころか、「合コンで出会って、2人で会う約束をして、3回くらいデートしてみようよ。それでダメだったら次の合コンを企画して、新しい女子に行けばいいよ」と、完全に女を喰うことしか頭にない、突き抜けたクズっぷりを見せつけるのである。ブラボー!
厳しすぎるほどに自己客観視とメタ化をする若者諸君にしてみれば、“大いなるネタ”にしか見えないであろうが、このトンデモ思考がポピュラリティを獲得していた時代もあったのである。で、これをバイブルにして童貞たちがモテたのか?と問われれば、答えはもちろんノーだ。それでも、もしかすると“元・童貞”であるオヤジたちは、復活したHDPに夢をあたえられているかもしれないのだ。女性にとってみれば「老害」と呼ばずして何と言おう。
ちなみに、女性の名前を「○○クン」と表記するアレも健在であることを、最後にお伝えしておきたい。
(サニーうどん)
最終更新:2015.01.19 04:31