次は文章の中の空欄を埋めて完成させるという心理検査法「SCT」(精研式文章完成テスト)。この結果について、こんなやり取りがあった。
斎藤「(前略)あとはいじられやすいとか。それから即興が苦手っていうのが二ヵ所ありました。そういう仕事多いですよね」
有安「はい。困るんです。怖いですよ」
斎藤「で、また困るところがいじられたりする。ちょっとそういう意味では、自分の今の在り方に対する不全感みたいなものが表れているんでしょうね。完全な自己否定ではないんですけれども、まだまだここが足りないという感じ(後略)」
思わず「仕事が怖い」と吐露してしまった有安。即興が苦手だという点も含めて、ももクロに適していないのではないかとの疑念も芽生えてくる。
そして、もうひとつ気になるのが「風景構成法」という指定されたものを順番に描いていく分析法の結果だ。
斎藤「(前略)私が気になったのは、家なんです。真っ赤でしょう。屋根が赤い家はよく描く人もいるけど、屋根も壁も全部真っ赤というのが、ちょっと珍しい。(中略)家に何か特異な価値というか、存在感があるということ」
有安「家、大好き」
斎藤「大好きでしょう。大好きすぎる感じが滲み出してる。家族愛も半端じゃない家族愛で(後略)」
さらに、家族愛というところから結婚に話題が発展すると、有安の恋愛に対する執着が見えてくる。
斎藤「でもSCTにはそういう恋愛、あまり考えられないみたいな文章もあったと思うんだけども」
有安「結婚はめっちゃしたいです。結婚願望はあります」
斎藤「恋愛なし? お見合い結婚みたいな感じ?」
有安「いや、そんなことないです。絶対に嫌です。絶対嫌です。絶対嫌です」
斎藤「そりゃそうだよね」
有安「絶対嫌です。絶対。絶対嫌だ」
斎藤「すごい拒否してる」
有安「絶対嫌です」
斎藤「そんな激しい反応するとは思わなかった(後略)」
とにかく、有安は「恋愛しないで結婚する」ということを異常なまでに拒否。「恋愛願望の強さ」を見せたのだ。ももクロは殊更に恋愛禁止を謳っているわけではないが、注目発言であることは間違いないだろう。
実際、有安には、“彼氏疑惑”が浮上したこともある。前出のアイドルライターはこう話す。
「事務所は公言していないのですが、有安は現役の女子大生なんですよ。仕事が忙しいのでどれくらい通えているかは不明で、中退説もあるんですが、大学の同級生と付き合っているという噂があるのは事実です」
はしゃぐメンバーたちとは精神年齢が合わず、「仕事が怖い」と発言し、さらに恋愛願望も強い有安。ほかの4人のメンバーと価値観がかけ離れていることは、否定できない事実であり、グループの中で浮いてしまうのは、仕方ないことなのかもしれない。
しかも、今では、このちょっと浮いている感じが有安の魅力になっている。アイドルに向いていないのに、全力で頑張る。そんな姿を応援したくなるファンも多いようだ。有安には無理をしすぎない程度にこれからもがんばってもらいたい。
(田中ヒロナ)
最終更新:2015.01.19 04:44