みのは、昨年の降板会見で“バカヤロー”と次男を一喝するパフォーマンスを見せ、「文藝春秋」(2013年12月号)では、そもそも日テレ入社がコネだったと告白。“筆記試験が難しくて住所と名前しか書けなかった”などと自虐気味に語るなど、自らの子育ての反省を綴っていた。
「ところが最近になって、その次男が、みのの経営する会社『ニッコク』で働いていることが明らかになった。結局、いまだに親の庇護の下で生活を続けている訳ですが、会見でそのことに突っ込む気配はありませんでしたね」(週刊誌記者)
それどころか、スポーツ報知などは、「ニッコクに勤務する次男も、スタッフとしてパーティーの運営を手伝った」と、美談仕立てに報じており、親子のいびつな関係が社会的な騒動を引き起こしたという観点が皆無なのである。配慮どころか擁護に回ったわけで、その風見鶏ぶりには空恐ろしくもなる。
また、恐ろしいといえば、もうひとつ。過去の人のようにも思えるみのを支え、大々的なパーティまでやって復活させようとしているバーニングの思惑も気になる。
「これには、バーニングの台所事情が関係しているようです。これまで力を入れていた韓流アーティストの売り上げが、数々のトラブルもあって低調。一方、安定しているのが、系列の事務所所属である宮根誠司と羽鳥慎一。ワイドショーのような帯番組はギャラも高いうえに、番組に自社系列のタレントブッキングも可能になるなどのうま味も大きい。バーニングはこの機にみのを復活させて、ワイドショーをやらせようと考えているんじゃないでしょうか」(テレビ局員)
実際、みの以外でも、バーニングは今、系列のタレントを報道番組にどんどん送り込もうという戦略をたてているといわれる。
「視聴率低迷で打ち切りが噂される『モーニングバード』の羽鳥を、これまた来年3月で打ち切りともいわれる『報ステ』の後釜番組にねじこもうと画策しているとも言われています。その流れで、みのを『モーニングバード』の後番組に提案しているという話もあります」(前出・テレビ局員)
しかし、音楽番組やバラエティならともかく、政治家や闇勢力との関係も取沙汰される芸能界のドンがワイドショー、はては報道番組までを牛耳るというのは、「報道の自由」をおびやかしかねない事態ではないだろうか。
その力の膨張に手を貸してきた芸能マスコミの罪はつくづく重いといわざるをえない。
(田部祥太)
最終更新:2015.01.19 04:44