一方で、これまで女性誌などで謳われてきた「男性を落とすテク」が通じないなど、繊細な一面を持つのが草食系男子。付き合うまでにも、付き合ってからもこれまでの“常識”を捨てて、個人と向き合う必要がある。本書からその一例を見てみよう。
まずは「じらしてみたり、逃げてみたりという駆け引きをしないこと」。肉食系男子の多くは女性が逃げれば追ってくるものだが、草食系男子の場合は女性の意図がわからずに身動きがとれなくなったり、「自分がなにか彼女を傷つけたのでは?」」と自分を責めたりと「恋愛を余計にこじらせる」危険が高いよう。
もしなにか彼に対して不満や希望があるときには、「自分の気持ちをはっきり伝えること」が一番の対処法になる。「草食系男子は男女平等の申し子」なので、対等に話し合うことは2人の関係を深めるとポジティブに捉えているのだとか。“駆け引きよりも話し合い”ということを心に留めておきたい。
セックスやプロポーズなど、カップルとして次のステージに行きたいときは、「そのための環境を整えて待つ」のがベター。女性の中には「好きな男性に強引に迫られたい」という期待を持つ人もいるだろうが、草食系男子の基本はやはり話し合い。「こうしてほしい」「私はこう思っている」ということを何気なく伝えれば、「状況を理解して、最後のリアクションは彼から起こしてくれるはず」。肉食系男子と違って、会話を通じて内面を重視する傾向にある草食男子。その分、女性側にも、「察して」という姿勢ではなく、自分の口で伝える力が求められるのかもしれない。
ちなみに深瀬は、元カノとウワサされる藤崎にラジオ番組で「深瀬さんはロールキャベツ男子だよね。周りを草に見せかけた肉みたいな」と暴露され、「見せかけてないよ (笑) 。顔がしょっぱいだけだよ」と暗に肉食系であることを認めるような発言をしている。そう考えると、肉食系男子2人を虜にしたきゃりーが一番の肉食系なのかもしれない。
(江崎理生)
最終更新:2015.01.19 04:45