もっとも、ここにきて矢口はついに復帰に意欲を示し、ようやく動き出した。また、それとともに、バーニングがマスコミ対策に本腰を入れ始めた。
「アップフロント以外にも数々の事務所と提携するオーロラにとって、矢口は“管理物件のひとつ”にすぎなかった。しかし、矢口の復帰決意によって“これは金になる”と踏んだのでしょう。バーニングが本腰を入れれば、さすがのナベプロも逆らえませんし、芸能マスコミは世間の声など無視して黙り込む。これから矢口の状況が一気に好転する可能性は大いにあります」(前出・芸能関係者)
矢口サイドにとっては歓迎すべきことなのだろうが、しかし、これはこれで釈然としないものが残る。ナベプロの情報操作においつめられ、バーニングにすがらざるをえなくなった矢口とアップフロント。スキャンダル封じで自らの利権を太らせていくバーニング、そして芸能プロダクションの意向に右往左往するマスコミ……。矢口騒動では、芸能界の醜悪な部分をすべて見せつけられたというべきかもしれない。
(田部祥太)
最終更新:2015.01.19 04:55